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アーティスティックスイミングのルールを知って東京五輪を楽しもう!|大会形式や注目選手について解説

文: 渡辺文重 ·

19世紀後半のイギリスで行われた男性によるウォーターバレエが起源だとされるアーティスティックスイミング(AS)だが、Tokyo 2020(東京五輪)で採用されているのはデュエットとチーム、いずれも女子のみとなっている。ここでは大会形式や注目選手、ルールについて解説する。

■五輪で実施されるアーティスティックスイミングの楽しみ方

かつては「シンクロナイズドスイミング」と呼ばれていたアーティスティックスイミング。2020年10月から、室伏広治氏の後任として東京2020組織委員会のスポーツディレクターに就任した小谷実可子氏も、現役時代は“シンクロ”の選手だったことで知られる。東京五輪ではマーメイドジャパン(日本代表)や、オリンピックで圧倒的な強さを見せるロシア代表など、水上で行われる美の競演を楽しみたい。

■ルール

曲に合わせ、プールの中でさまざまな動きを行い、技の完成度や同調性、演技構成、技術的表現力などを競う。2分20秒前後の曲に決まった8つの動きを入れるテクニカルルーティンと、3分半前後の曲の中で自由に演技するフリールーティン。この2つの合計点で順位が決定する。

東京五輪では2人1組のデュエット、8人1組のチームが行われる。

■大会形式

東京五輪のデュエットには22組が参加。2021年8月2日にのフリールーティン予選、3日にテクニカルルーティンを行い、2つの演技の合計で上位12組が、4日のフリールーティン決勝に進む。最終順位は3日のテクニカルルーティンと、4日のフリールーティン決勝の合計点で決まる。

東京五輪のチームは10組が出場。予選は行わず、6日のテクニカルルーティンと7日のフリールーティンの合計により、順位が決定する。

■楽しんで見るポイント

アーティスティックスイミングで強さを発揮しているのはロシアだ。シドニー五輪以降、チームとデュエットの2種目で金メダルを独占しており、東京五輪でも金メダルの最右翼と目されている。絶対女王ロシアの連覇を止めるのは、リオデジャネイロ五輪の2種目で銀メダルを獲得した中国か、あるいは同2種目銅メダルのマーメイドジャパンか。自国開催のオリンピックで、日本は初の金メダル獲得を狙う。

■注目選手

日本は開催国枠により、デュエットとチームの2種目で出場することが確定。日本水泳連盟(JASF)は2019年11月の段階で、東京五輪に出場する8名の内定者を発表した。その後、東京五輪は1年延期となったものの、内定は維持される方針が示されている。

乾 友紀子(井村アーティスティックスイミングクラブ)

滋賀県出身、1990年12月4日生まれ。リオデジャネイロ五輪では三井梨紗子とデュエットで銅メダルを獲得。チームでも銅メダルを獲得している。三井はリオデジャネイロ五輪を最後に、現役を引退。東京五輪では、アジア競技大会2018ジャカルタでペアを組み、銀メダルを獲得した吉田萌(ザ・クラブピア88)とともに、デュエットとチームの2種目に臨む。