スピードスケートW杯2019/20が開幕...女子はベテラン小平奈緒や高木姉妹に注目!

男子は新濱⽴也と山田将⽮といった新星に期待

国際スケート連盟が主催するスピードスケートワールドカップは今シーズン、11月15日に開幕する。2020年3月まで世界各国で開催され、第4戦は長野県長野市のエムウェーブで行われる。2022年北京五輪でも活躍が期待される、日本代表選手たちのパフォーマンスを要チェックだ。

W杯の長野大会は小平奈緒にとって地元での大舞台。平昌五輪で日本スケート女子史上初の金メダルを獲得した実力に期待が高まる
W杯の長野大会は小平奈緒にとって地元での大舞台。平昌五輪で日本スケート女子史上初の金メダルを獲得した実力に期待が高まるW杯の長野大会は小平奈緒にとって地元での大舞台。平昌五輪で日本スケート女子史上初の金メダルを獲得した実力に期待が高まる

小平奈緒は地元で凱旋勝利なるか、高木姉妹も順当に選出

日本代表選手は男女ともに、2019年10月25から27日まで青森県で開催された第26回全日本スピードスケート距離別選手権大会の結果をもとに選出された。この代表選手たちはワールドカップ(以下W杯)第1戦から4戦までの代表となり、第5戦以降はそれぞれの大会開幕前に随時発表される。

女子は計12名がエントリー。2018年の平昌五輪の女子500メートルで36秒94のオリンピック新記録を打ち立て、日本スケート女子史上初の金メダルを獲得した小平奈緒はもちろん、同大会のチームパシュートで金メダル、1500メートルで銀、1000メートルで銅を獲得した高木美帆もしっかりとメンバー入りを果たしている。また美帆の姉であり、チームパシュートで日本初の姉妹で金メダリストとなった高木菜那も順当に選出。さらに2000年生まれのウイリアムソン レミのようなジュニア世代の新星から、今年4月に34歳の誕生日を迎えた辻麻希といったベテラン選手に至るまで、文字どおり各種目の最強選手たちを揃えた盤石の布陣となっている。

W杯第4戦の長野大会は、長野県出身の「レジェンド」小平にとっては地元凱旋試合となる。長野県は今年10月の台風19号で甚大な被害を受けただけに、故郷に元気を与えたいという気持ちが、おそらくパフォーマンスに好影響を与えるに違いない。

平昌五輪のチームパシュートで金メダルを獲得した高木姉妹もW杯に出場。姉の高木菜那(左)も、妹の高木美帆(右)も十分に表彰台を狙える力を持つ
平昌五輪のチームパシュートで金メダルを獲得した高木姉妹もW杯に出場。姉の高木菜那(左)も、妹の高木美帆(右)も十分に表彰台を狙える力を持つ平昌五輪のチームパシュートで金メダルを獲得した高木姉妹もW杯に出場。姉の高木菜那(左)も、妹の高木美帆(右)も十分に表彰台を狙える力を持つ

2022年の主役候補、新濱⽴也と山田将也は結果を出せるか

男子は18名が選出されている。

特に2022年の北京五輪のヒーロー候補である選手たちに注目だ。1996年生まれの新濱⽴也(しんはま・たつや)は、500メートルで33秒79という日本記録を持つ。昨シーズンからW杯シリーズへの挑戦を始め、第2戦では平昌五輪で表彰台に立った3選手を抑え、早速初優勝を飾ってみせた。平昌では女子が6個のメダルを首にかけたのに対し、男子はゼロ。「こっちも盛り上げていきたい」と強い意欲を見せる。新濱は実際、10月に行われた全日本距離別選手権でも500メートルと1000メートルの二冠を達成するなど、好調を維持している。

もう一人、男子スピードスケート界の期待を背負って立つのは、新濱と同じく1996年生まれの山田将也だ。新濱同様、2018年に続き2度目のW杯となる今大会は、昨年の経験や反省が生きるはず。全日本距離別選手権では新濱に敗れ、1000メートルで3位に終わったが、2019年1月のインカレでは1000メートル、1500メートルで2冠を達成して他を圧倒。「まだまだ伸びる」とコーチにも太鼓判を押される逸材は、さらなるブレイクを果たすべくスピードを上げている。

1996年生まれの新濱⽴也は、500メートルで33秒79という日本記録を持つ。自身2度目となるW杯での活躍が見込まれる
1996年生まれの新濱⽴也は、500メートルで33秒79という日本記録を持つ。自身2度目となるW杯での活躍が見込まれる1996年生まれの新濱⽴也は、500メートルで33秒79という日本記録を持つ。自身2度目となるW杯での活躍が見込まれる

11月15日から3月7日まで計6戦のW杯

スピードスケートW杯は毎年年末から翌年の3月にかけて世界各地で開催されており、長野大会は2019-20シーズンの4戦目となる。2019年11月15日からはベラルーシで初戦、翌週の22日にポーランドで2戦目、12月6日からはカザフスタンで3戦目、そして翌週13日から15日に4戦目の長野大会が行われる。年明け2020年の2月7日、8日にはカナダで5戦目、翌月の3月7日、8日にオランダで最終戦が開催される。

各試合は単独大会として行われ、各距離各レースの順位点(W杯ポイント)の合計をもって、距離ごとにシーズン総合チャンピオンが決められる。この年間最終順位が、オリンピックや世界距離別選手権の出場権獲得の最重要要素となるだけに、一戦一戦気が抜けない試合が続く。実施種目は大会によって異なるだけでなく、参加選手数によってはディビジョンA・Bのクラス分けがあり、成績によって大会やレースごとに昇格や降格をする場合もある。その際、W杯優勝は、あくまでディビジョンAでの第1位選手を指す。

世界に目を向けると、女子では大会当時20歳ながら、平昌五輪の1000メートルで金メダルに輝いたスザンヌ・シュルティング(オランダ)がさらに実力を伸ばしている。同オリンピックの500メートルで銅メダルを獲得したキム・ブタン(カナダ)も強敵だ。男子では韓国勢が他を圧倒。平昌では1500メートルで頂点に立ち、母国に第1号のメダルをもたらしたイム・ヒョジュン、500メートルで2位となったファン・デホンなど実力者がそろう。試合巧者ぶりが光る選手も多く、わずかな駆け引きも重要なカギを握る。長野開催の第4戦、日本勢はホームの声援を後押しに、ぜひとも世界のトップスケーターの間に割って入ってほしいところだ。

ISUスピードスケートW杯・日程

第1戦:11月15日~11月17日(ベラルーシ/ミンスク)
第2戦:11月22日~11月24日(ポーランド/トマショフマゾウィエツキ)
第3戦:12月6日~12月8日(カザフスタン/ヌルスルタン)
第4戦:12月13日~12月15日(日本/長野)
第5戦:2月7日~2月8日(カナダ/カルガリー)
最終戦:3月7日~3月8日(オランダ/ヘーレンフェーン)

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