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トランポリンのルールを知って東京五輪を楽しもう!|大会形式や注目選手について解説

文: 渡辺文重 ·

2000年のシドニー五輪から正式種目に採用されたトランポリン。“子供の遊具”というイメージだが、男子選手の跳躍は8メートルの高さに達する。わずかにバランスを崩しただけで、思うような演技ができなくなるなど、スリリングだ。ここではそのルールや見どころ、注目選手などを紹介する。

■五輪で実施されるトランポリンの楽しみ方

タンブリングやミニトランポリンといった器具や、2人1組で演技するシンクロナイズドなど、トランポリン大会ではさまざまな種目が行われる。しかし、オリンピックで行われる種目は個人のみ。空中で行われるアクロバティックな演技が、見どころになる。

■ルール

技の出来栄えを見る「演技点」、回転とひねりの数で算出する「難度点」、滞空時間を計測する「跳躍時間点」、どれだけトランポリンの中心で演技を行うかを評価する「移動点」。これらの合計得点で順位を競う。演技時間は約20秒。10回の跳躍は、全て異なる技を行う必要がある。

■大会形式

東京五輪のトランポリンには、男女16名ずつ(国・地域ごとで最大2名)が出場。女子は2021年7月30日に予選と決勝を、男子は31日に予選と決勝を行う。予選では、第1自由演技と第2自由演技を行い、合計点で上位8名が決勝に進出する。予選の得点は決勝に持ち越されないため、予選8位の選手でも金メダルを獲得できる可能性がある。

■楽しんで見るポイント

トランポリンは「演技点」「難度点」「跳躍時間点」「移動点」の4項目の合計で争われるが、評価基準は直観的にも分かりやすく、よりダイナミックで美しい跳躍をした選手が勝者となる。決勝には予選の得点が持ち込まれないこともあり、文字通り最後の一瞬まで順位がどうなるか分からない、スリリングな展開を期待できる。

■注目選手

2019年11月から12月にかけ、Tokyo 2020(東京五輪)の会場、有明体操競技場で開催されたFIG(国際体操連盟)世界トランポリン競技選手権で、森ひかるが女子個人の金メダルを獲得。男子個人では堺亮介が5位となり、それぞれ東京五輪の日本代表に内定した。

森ひかる(金沢学院大学クラブ)

1999年7月7日生まれの21歳。2011年の世界選手権11~12歳の部で優勝、2013年には史上最年少14歳で全日本選手権を制したものの、2016年のリオデジャネイロ五輪は年齢制限により出場できなかった。東京都出身、地元で行われるオリンピックで金メダル獲得となるか。

堺亮介(バンダイナムコアミューズメント)

神奈川県出身、1997年7月24日生まれの23歳。2歳で競技を始め、高校生の時に石川県金沢市へ練習拠点を移す。2014年と15年の全国高校選手権個人で連覇を達成。2019年の全日本選手権個人で優勝すると、続く世界選手権で日本人最上位となった。