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フェンシングのルールを知って東京五輪を楽しもう!|大会形式や注目選手について解説

文: 渡辺文重 ·

2008年の北京五輪(フルーレ個人)、2012年のロンドン五輪(フルーレ団体)で銀メダルを獲得した太田雄貴氏が会長に就任して以降、さまざまな施策で競技普及、選手強化を行っている日本フェンシング協会(FJE)。Tokyo2020(東京五輪)は、その成果を披露する場となるか。

■五輪で実施されるフェンシングの楽しみ方

毎年開催される全日本選手権がネットでライブ配信されるほか、派手な演出を導入するなど、FJEは競技普及に力を入れており、目に増える機会は増えてきている。また、国際フェンシング連盟(FIE)個人ランキングには多くの日本人が上位に位置しており、個人戦・団体戦ともにメダルが期待できる。

■ルール

2人の選手が向かい合い、片手に持った剣で互いの有効面を攻防する競技。フルーレ、エペ、サーブルの3種目が行われ、使用する剣の形状や得点となる有効面、優先権の有無などにより異なる。団体戦は3人1組で行われる。

■大会形式

個人戦の予選ラウンドでは、1試合(3分間)で5ポイントを先取した選手か、試合終了時により多くポイントを取った選手が勝利。3分×3セットで行われる決勝トーナメントは、15ポイントを先取した選手か、試合終了時により多くポイントを取った選手が勝利となる。

団体戦は、1チーム3選手が総当たりで試合(3分間、5ポイント先取)を行い、45ポイントを先取したチームが勝利となる。45ポイントを先取する前に全9試合が終わった場合は、より多くポイントを取ったチームの勝利となる。

■楽しんで見るポイント

フルーレは胴体のみ、サーブルは上半身のみ、エペは全身という有効面の違い、サーブルには「突き」だけでなく「斬り」の要素があるなど、細かいルールはあるものの、基本的には剣先を当てた方にポイントが入る。その一瞬の攻防が、フェンシングの魅力となる。

■注目選手

東京五輪に出場するフェンシングの選手は、FIEの世界ランキングなどにより決定される。しかし、東京五輪選考対象となる大会が、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により延期となったことを受け、現時点で出場選手は確定していない。日本は開催国として8枠を確保しているものの、これも定められていない。

山田優(自衛隊体育学校)

男子エペ世界2位。三重県出身、1994年6月14日生まれ。2020年3月にハンガリー・ブダペストで開催されたグランプリで優勝するなど、最も勢いに乗っている選手のひとり。5月にヘルニア手術を行い、2020年の全日本選手権は欠場している。

上野優佳(中央大学)

女子フルーレ世界7位。大分県出身、2001年11月28日生まれ。小学2年生から本格的にフェンシングを始め、2018年には世界カデ選手権で優勝し、同年のユース五輪では金メダルを獲得した。2019年にはアジア選手権で2位。

江村美咲(中央大学)

女子サーブル世界24位。大分県出身、1998年11月20生まれ。両親ともフェンシング選手で、小学3年生から競技を開始する。2018年にアメリカ合衆国で開催されたワールドカップで2位。2018年から全日本選手権を2連覇するも、2020年は優勝した福島史帆実(セプテーニ・ホールディングス)に準決勝で敗れた。