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体操のルールを知って東京五輪を楽しもう!|大会形式や注目選手について解説

文: 渡辺文重 ·

1896年の第1回近代オリンピックから採用されている体操は、Tokyo 2020(東京五輪)でも行われる。新体操、トランポリンを除いても男女98名ずつが出場。東京五輪では「種目別」のみに出場する「個人枠」が新設され、鉄棒専念を明言した内村航平の出場なるかが注目されている。

■五輪で実施される体操の楽しみ方

1984年のロサンゼルス五輪、体操男子種目別・鉄棒で森末慎二のスコアが出た瞬間、アナウンサーが「森末、10点」を連呼し、金メダル獲得を祝福したことを記憶している方も少なくないだろう。体操では長らく10点満点制が採用されていたが、現在では方式が変更。出場枠確保の方法も、東京五輪から「個人枠」が新設されるなど、競技をめぐるルールは、さまざまな変更がされている。

■ルール

男子は6種目(ゆか・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒)、女子は4種目(跳馬・段違い平行棒・平均台・ゆか)が行われる。審判団は、競技者による演技を、Dスコア(演技価値点/上限なし)とEスコア(実施点/最高10点)の合計で採点する。

団体総合は1チーム4人が演技し、各種目の上位3人による総得点で争う。

■大会形式

東京五輪では7月24日に男子、25日に女子が予選を実施。団体総合は上位8チーム(12チームが出場)、個人総合は上位24名(国・地域ごとに最大2名)、種目別は上位8名(国・地域ごとに最大2名)が決勝に進出する。男子団体は26日、女子団体は27日、男子個人総合は28日、女子個人総合は29日、種目別は8月1日から3日にかけて決勝を行う。

■楽しんで見るポイント

リオデジャネイロ五輪では男子団体総合、男子個人総合(内村航平)で金メダル、男子跳馬で白井健三が銅メダルを獲得。自国開催のオリンピックで、日本勢のメダルラッシュが期待される。また東京五輪では「種目別」のみに出場する「個人枠」が新設。種目別に特化したスペシャリストが、これまで以上に高難易度の演技を見せてくれるだろう。

■注目選手

内村航平(リンガーハット)

長崎県諫早市出身、1989年1月3日生まれ。2008年の北京五輪から3大会連続でオリンピックに出場し、個人総合2連覇を含む7つのメダル(金3、銀4)を獲得するなど、“キング”の異名で知られる。しかし、負傷などの影響もあり、東京五輪の団体総合、個人総合の出場は断念。鉄棒のスペシャリストとして、四度目のオリンピックを目指す。

村上茉愛(日体クラブ)

神奈川県相模原市出身、1996年8月5日生まれ。2017年にカナダ・モントリオールで開催された世界体操の種目別ゆかで、日本女子勢63年ぶりとなる金メダルを獲得。同種目では日本女子史上初の快挙だった。村上は自身の愛称を「ゴムまり娘」と語っているが、高難度の演技をこなすしなやかな筋肉、プレッシャーを跳ね返すメンタルは、その愛称通りだ。