北村夢:800メートルを日本歴代2位のタイムで力走。「夢の1分台」が目前に迫る

大学時代の2017年には4つの大会を制覇

陸上を始めたばかりのころは模索していた。100メートルと200メートルも走っていた。やがて中距離の800メートルに絞り、高校と大学で鍛錬に励むと、2017年の「日本インカレ」では2分00秒92という好タイムをたたき出した。東京五輪での活躍が期待される北村夢の目前には、日本人女性初の「夢の1分台」が迫っている。

1995年12月23日生まれ。好きな言葉は「全力で取り組む以外に近道はない」だという
1995年12月23日生まれ。好きな言葉は「全力で取り組む以外に近道はない」だという1995年12月23日生まれ。好きな言葉は「全力で取り組む以外に近道はない」だという

中学時代はトップから10秒遅れてのゴールも

北村夢は1995年12月23日、東京都に生まれた。大田区にある矢口中学の陸上部で本格的に800メートルに取り組み始めた。 

今や日本女子陸上の800メートルをけん引するトップアスリートとなったが、当時は他にも速い選手がいた。中学2年次の2009年4月に行われた東京都中学生記録会では6位。タイムは2分28秒91で、トップの選手とは10秒近い差があった。

 3年生になったばかりの2010年4月に参加した江戸川区オープン陸上競技大会では、第1組の2位に終わっている。トップから約5秒遅れてのフィニッシュだった。同大会では200メートルにも出場しており、こちらは4組で1位の成績を収めている。28秒55という上々のタイムで走り抜けた。 

高校は東京高校に進学。陸上強豪校で徐々にタイムを縮め注目を集めていく。北村が高校2年次の「平成24年度東京都高等学校陸上競技対校選手権大会のみどころ」には「800mでは北村 夢(東京2)が支部予選時点ではランキングトップである」、1年後の「平成25年度東京都高等学校対校陸上競技選手権大会のみどころ」には「800mでは、北村夢(東京3)鈴木菜沙(白梅学園2)奥田静香(東京2)が上位を狙っている」と記されている(いずれも原文ママ)。

大学時代に日本女子歴代2位のタイムを記録

日本体育大学に進学してから才能がさらに開花した。全国レベルの選手になった。 

2017年には4つの大会を制覇した。日本学生陸上個人選手権、日本陸上競技選手権大会、通称「日本インカレ」で知られる日本学生陸上競技対校選手権大会、国民体育大会の800メートルで優勝を果たしている。日本学生陸上個人選手権では2分04秒69という大会記録、日本インカレでは2分00秒92という日本学生記録を樹立した。これは2005年に北村美保がたたき出した2分00秒45に次ぐ日本女子歴代2位の成績だ。 

大学卒業後の2018年春からはエディオン女子陸上競技部で練習に励み、着実に結果を残している。同年6月に行われた日本選手では2分02秒54という好タイムで優勝を果たした。その約2カ月後に行われたアジア競技大会では2分03秒88で4位入賞。東京五輪に向けて一定の手応えを得た。日本女子800メートルは長らく「2分の壁」を越えられずにいたが、北村には大きな期待が寄せられている。 

好きな言葉は「全力で取り組む以外に近道はない」。地道に成長してきた北村夢は、東京五輪の舞台で「夢の1分台」の実現をめざす。

  • リプレイ:サビノワが圧巻のラストスパートで800m金

    リプレイ:サビノワが圧巻のラストスパートで800m金

楽しめましたか?お友達にシェアしよう!