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大坂なおみの全豪連覇へ大きな期待! 最大のライバルは世界1位のバーティ

文: 神 仁司 ·
大坂なおみはディフェンディングチャンピオンとして全豪OPに臨む

大坂なおみ(WTAランキング3位、1月13日付け、以下同)が、ディフェンディングチャンピオンとして、オーストラリアンオープン(1月20日~2月2日、メルボルン)の2連覇へ挑む。

昨年の大坂は、オーストラリアンオープンで日本人初の優勝を果たし、2018年9月のUSオープンに続いて2つ目のグランドスラムタイトルを獲得。さらに、1月28日付けのWTAランキングで日本人初の1位に到達する快挙を成し遂げた。

大坂がグランドスラムでディフェンディングチャンピオンとしてプレーをするのは2回目だが、2019年USオープンでは3回戦で敗れた苦い経験を踏まえ、今回のオーストラリアンオープンでは、落ち着いた様子で大会に臨んでいるようだ。

「USオープンと比べたら、明らかによりリラックスしていると思います。あそこ(ニューヨーク)では、自分が神経質になることや自分に期待することへの対処など、多くのことを学びました。経験すべきすべてを経験できて本当によかった。この大会に臨むにあたって、よりいい準備ができるでしょう」

2019年シーズンに、大坂は、ツアーコーチを2回変更した影響もあって、メンタル面で安定せず、アップダウンの激しいテニスになった。

「昨年は、自分の人生の中で、最もタフな年だった」と振り返った大坂は、ウィム・フィセッテを新しいツアーコーチに決めた。ベルギー人であるフィセッテコーチは、現在39歳で、これまでツアーコーチとして申し分のない経歴を残してきた。

大坂の新しいツアーコーチ、ウィム・フィセッテ

2009年から、ベルギー女子選手キム・クライシュテルスのツアーコーチにつくと、2009年と2010年にUSオープン優勝へ導き、さらに2011年にはオーストラリアンオープン優勝ももたらした。

2013年には、サビネ・リシキ(ドイツ)とウィンブルドン準優勝、2014年には、シモナ・ハレプ(ルーマニア)とローランギャロス準優勝という結果を残した。

さらに2018年には、アンジェリク・ケルバー(ドイツ)をウィンブルドン初優勝へ導いた。フィセッテコーチは、まさにグランドスラム優勝請負人の名にふさわしい肩書をもつ。

また、フィセッテコーチは、ドイツの大手ソフトウェア会社のSAPともパートナーシップを結んでおり、試合データやショットのスタッツを分析して、最大限に活用しながら選手のテニス向上につなげる手腕も持ち合わせている。

ただ、大坂自身は、データ漬けにはならないタイプの選手で、より役に立ちそうな2~3種類のスタッツを活用しているようだ。

「正直、自分はデータをあまり掘り下げ過ぎないようにしている。(データに関しては)ウィムにすべてを任せている感じ」(大坂)

大坂は1回戦で、マリエ・ボズコバ(59位・チェコ)と初対戦する。試合は大会初日の1月20日に入り、全豪のセンターコートにあたるロッド・レーバーアリーナのオープニングマッチに組まれた。

「メインドローにいるみんなが良い選手であり、1回戦はいつもとてもタフなものだと思う」

大坂は、初対戦に慎重になりつつも、一方で、トッププレーヤーとして、さらにディフェンディングチャンピオンとしての自信ものぞかせる。

「もし自分ができる限りベストなプレーをすれば、明らかに1回戦で負けることはないでしょう」

もちろん大坂自身のコンディションにもよるが、フィセッテコーチという力強い味方をつけた大坂が、当然のようにオーストラリアンオープン優勝候補の1人に挙げられる中、どんな戦いを見せてくれるのか非常に楽しみだ。

地元選手で世界1位のバーティが、連覇を目指す大坂の前に立ちはだかる

女子では、大坂の同世代に才能あふれるライバル選手が多い。

その筆頭が、23歳のアシュレイ・バーティ(1位、オーストラリア)で、大坂のパワープレーとは対照的に、類稀なテニスセンスで緩急を使い分け、頭脳的なテニスを展開する。

パーティは、前哨戦のWTAアデレード大会で優勝し、好調をキープしながらメルボルンに乗り込んでくる。母国で開催されるグランドスラムというだけあって、オージーファンによるバーティ初優勝への期待は、かつてないほど大きく膨らむだろう。

第1シードのバーティと第3シードの大坂が、共に大会ドローのトップハーフに入ったため、2人が順当に勝ち上がると、準決勝で直接対決が実現する。今回のオーストラリアンオープンで最大の見せ場になるかもしれない。