注目記事 | 射撃

射撃のルールを知って東京五輪を楽しもう!|大会形式や注目選手について解説

文: 渡辺文重 ·

銃器を用いた競技・射撃。1896年に開催された第1回近代オリンピック・アテネ大会より採用され、Tokyo2020(東京五輪)でもライフル、ピストル、クレー射撃の15種目が行われる。動きは少ないものの、選手には高い集中力が求められ、観客も手に汗握る緊張感を味わう。

■五輪で実施される射撃の楽しみ方

銃規制が厳しい日本において、射撃は決して身近な競技とは言えない。しかし、弾を使用しないビームライフルや、クレー射撃のシミュレーターなど、日本ライフル射撃協会(NRAJ)や日本クレー射撃協会(JCSA)は競技の普及を行っている。観戦して興味を持ったならば、体験会に参加してはどうか。

■ルール

射撃競技は、固定された標的を撃つライフル射撃(ライフル・ピストル)と、空中に放出された動く標的を撃つクレー射撃(散弾銃)に分けられる。

ライフル射撃は標的に弾を撃ち、より中心に近い場所に当てるほど高得点となる。これを制限時間内に決められた回数だけ行い、その合計点で順位を競う。

クレー射撃は空中に飛び出した標的を撃ち、射貫いた標的の数で順位を競う。1つの装置から遠くにクレーが飛び去る「トラップ」と、左右の装置からクレーが放出される「スキート」がある。

■大会形式

東京五輪では、以下の15種目が行われる。

  • ライフル3姿勢(男子・女子)
  • エアライフル(男子・女子・混合)
  • ラピッドファイアピストル(男子)
  • 25メートル ピストル(女子)
  • エアピストル(男子・女子・混合)
  • クレー・トラップ(男子・女子・混合)
  • クレー・スキート(男子・女子)

個人種目では予選を行い、上位6人あるいは8人が決勝に進出。決勝の方式は、種目によって異なる。

■楽しんで見るポイント

射撃は選手の動きが少ないものの、選手が弾を撃つ前の緊張感はTVの画面越しでも伝わってくる。それだけに標的に見事命中、ライフル射撃であれば中心を射抜いた時、クレー射撃であれば連続で円盤を撃ち落とした時の爽快感、達成感を選手とともに味わえることが、観戦の魅力と言える。

■注目選手

射撃競技では6名が東京五輪の日本代表に内定している。

50mライフル3姿勢個人

松本崇志(自衛隊)/平田しおり(明治大学)

松本崇志は長崎県出身、1984年1月10日生まれ。アジア競技大会2018ジャカルタの同種目で銅メダルを獲得。平田しおりは石川県出身、1999年11月6日生まれ。2019年のISSF(国際射撃連盟)ワールドカップ・ニューデリー大会では女子ライフルで7位に入賞した。ともに2019年のアジア選手権で、Tokyo 2020(東京五輪)の出場内定を得た。

クレー射撃トラップ種目

大山重隆(大山商事)/中山由起枝(日立建機)

大山重隆は埼玉県出身、1981年8月25日生まれ。2019年のアジア選手権の成績により、初の五輪代表内定を射止めた。中山由起枝は栃木県出身、アジア選手権で3位となり、出場枠を獲得。五度目の五輪代表を決めた。大山と中山は個人と混合の2種目に出場する。

クレー射撃スキート種目

井川寛之(モダンビル管理)/石原奈央子(古峯神社)

井川寛之は神奈川県出身、1988年7月26日生まれ。石原奈央子は栃木県出身、 1974年10月22日生まれ。ともに2019年のアジア選手権の成績により、東京五輪の日本代表に内定した。石原はリオデジャネイロ五輪(18位)に続き、二度目。井川の五輪出場は初となる。