本橋菜子:2018年に大ブレイク。バスケ女子日本代表デビューから3カ月後にW杯メンバーに抜擢

東京五輪への正ポイントガード争いに名乗り

本橋菜子(もとはし・なこ)にとって、2018年は飛躍の年となった。6月の強化試合で日本代表デビューを果たすと、9月に行われたFIBA女子バスケットボールワールドカップのメンバーに抜擢。遅咲きのニューヒロインは、東京五輪に向けて激化する正ポイントガード争いで主役となれるか。

24歳で代表デビュー。日本がめざすスピーディーなバスケを展開する要として期待が寄せられている
24歳で代表デビュー。日本がめざすスピーディーなバスケを展開する要として期待が寄せられている24歳で代表デビュー。日本がめざすスピーディーなバスケを展開する要として期待が寄せられている

スピードと鋭いドライブが持ち味

バスケットボール女子日本代表は、12年ぶりのオリンピック出場を果たした2016年のリオデジャネイロ五輪で、ベスト8進出を果たした。東京五輪の開催国枠は確約されていないが、オリンピック6連覇中のアメリカを除くと各国の力は拮抗しており、日本にも上位進出は表彰台入りの可能性は十分にある。そのなかでチームをけん引する存在となることが期待されているのが、東京羽田ヴィッキーズに所属するガードの本橋菜子(もとはし・なこ)だ。

本橋がブレイクしたのは2018年のこと。同世代の代表選手の多くが年代別代表を経験しているなかで、本橋の代表デビューは24歳と遅咲きだった。初めて日の丸をつけて戦ったのは、2018年6月に行われたチャイニーズ・タイペイとの国際強化試合。チームトップの12アシストを記録し、鮮烈なデビューを飾った。8月のカナダとの強化試合ではチーム最多の17得点を挙げ、88-50の勝利に貢献した。以降、日本がめざすスピーディーなバスケを展開する要となった。

そして代表デビューから約3カ月後の9月には、FIBA女子バスケットボールワールドカップ(W杯)2018のメンバーに抜擢され、日本代表として初の国際大会に臨んだ。そこで先発ポイントガードの重責を託され、持ち味の鋭いドライブと果敢なシュートでグループリーグ突破に貢献。チームは準々決勝で中国に敗れてベスト8進出はならなかったものの、この試合で本橋は両チーム最多の25得点を挙げ、日本のオフェンスを支えた。

高校でバスケはやめるつもりも……

埼玉県出身の本橋は朝霞台ユニオンズ、志木中学校を経て、高校時代は名門の明星学園高校で過ごした。もともと高校を区切りとしてバスケをやめるつもりだったというが、部活動に打ち込むなかでバスケの新たな魅力に触れ、早稲田大学に進学後も続けた。大学を卒業するとWリーグの羽田ヴィッキーズ(現東京羽田ヴィッキーズ)に加入し、今シーズンはキャプテンを務める。

2018年、日本代表で確かな存在感を示した本橋だが、世代交代が進む日本代表の正ポイントガード争いは激化している最中だ。長年、日本代表の中心を担ってきたベテランの吉田亜沙美が外れ、国際大会の経験が豊富な町田瑠唯(るい)や、リオデジャネイロ五輪メンバーの三好南穂(なほ)、2018年に行われたアジアカップの大会ベスト5に入った藤岡麻菜美らが本橋とポジションを争う。ポイントガードとしての個性はそれぞれ異なり、本橋の強みはスピードを生かした試合の組み立てができること。また、得点力などオフェンス面に注目されがちだが、前線から激しいプレスをかけてボールを奪う守備での貢献度も高い。

東京五輪が刻々と迫るなか、日本代表のメンバー争いを活性化する存在となっているニューヒロインは、トム・ホーバス監督の信頼を勝ち取り、夢の舞台をめざして邁進していく。

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