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東京2020組織委員会は開会式のちょうど1年前にあたる2019年7月24日に「東京2020オリンピックメダル」のデザインを発表した。アスリートの胸に輝く五輪のメダルにはどのような意味が込められているのか?デザインの意図や手掛けたデザイナー、メダルの仕様を詳しく紹介する。
アスリートには栄光の部分だけでなく、勝利に至るまでの日々の努力が必ずあります。東京2020オリンピックメダルのデザインは、原石を磨くようなイメージで、光や輝きをテーマとしています。
東京2020の公式サイトには、オリンピックメダルのデザインコンセプトについてこのように記されている。その光や輝きは「アスリートや周りで支えている人たちのエネルギーを象徴」して、「スポーツで競い合い、頑張っている人が称えられる世界になってほしい」という思いが込められているという。
メダルのデザインは「おもて」と「うら」で異なる。「おもて」面のデザインは、国際オリンピック委員会により、パナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケ像、東京2020オリンピック競技大会の正式名称、そしてオリンピックシンボルの要素を含めた構図と規定されている。「うら」面のデザインは、東京2020入賞メダルデザインコンペティションに応募のあった作品から選定された。
東京2020組織委員会は、第一線で活躍しているプロのデザイナーやデザインを専攻している学生を対象に、メダルのデザインを募集した。2017年12月から2018年1月にかけて「入賞メダルデザインコンペティション」のエントリーを受け付けたところ421名のエントリーが集まった。その後、要件確認や審査会を経て、メダルデザイン1案を選出。最終的に選ばれたのは川西純市氏の案だった。
川西純市(かわにしじゅんいち)
SIGNSPLAN 代表、SDA 公益社団法人日本サインデザイン協会 常任理事、USD-O 大阪デザイン団体連合 理事
「金」「銀」「銅」いずれのメダルも大きさと厚さに違いはない。異なるのは重さと原材料。「金」は純銀に6g以上の金メッキが施され、3種類の中では最も重い約556g。「銀」の原材料は純銀で、「金」よりも約6g軽い。「銅」の原材料は丹銅(銅95:亜鉛5)で「銀」よりも約100g軽い。
1896年アテネ五輪のメダルには主神ゼウスと勝利の女神ニケがあしらわれている。1900年パリ五輪のメダルは丸形ではなく長方形だった。1904年セントルイス五輪や1908年ロンドン五輪のメダルはアスリートが、1920年アントワープ五輪のメダルは古代ローマの戦士がデザインに用いられている。1928年アムステルダム五輪のメダルの「おもて」面には勝利の女神ニケがあしらわれ、このデザインは1968年まで採用された。このように歴代メダルのデザインは時代によってさまざまな特長が見られる。
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