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【東京オリンピック出場枠争い】マラソン・競歩:MGC制した中村匠吾、前田穂南ら男女全6選手が内定...競歩は山西、鈴木らに出場権

日本記録保持者・大迫傑も東京五輪代表内定

文: オリンピックチャンネル編集部 ·

東京五輪を走るマラソンの日本代表は、2019年9月15日に行われたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝した中村匠吾、前田穂南のほか、東京マラソンで日本記録を更新した大迫傑ら全6選手が決定。競歩では世界陸上で優勝した山西利和、鈴木雄介ら3選手の東京行きが決定している。

マラソンの日本記録を持つ大迫傑だが、資格取得期間に入った2019年1月1日以降は一度もIAAFが定める参加標準記録を突破していない

マラソンの日本代表選手選考

各国陸上連盟は各種目最大3名まで出場枠を与えられ、出場選手を決定する。男女ともに3枠を与えられている日本は、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)、MGCファイナルチャレンジの2段階で代表を選出する。

1: マラソングランドチャンピオンシップ(MGC、2019年9月15日)

男子

優勝者:中村匠吾(内定)
準優勝者:服部勇馬(内定)
3位:大迫傑

女子

優勝者:前田穂南(内定)
準優勝者:鈴木亜由子(内定)
3位:小原怜

2: MGCファイナルチャレンジ

男子

  • 第73回福岡国際マラソン(2019年12月1日)/設定記録突破選手なし
  • 東京マラソン2020(2020年3月1日)/大迫傑(2時間05分29秒)
  • 第75回びわ湖毎日マラソン(2020年3月8日)/設定記録突破選手なし

女子

  • 第5回さいたま国際マラソン(2019年12月8日)/設定記録突破選手なし
  • 第39回大阪国際女子マラソン(2020年1月26日)/松田瑞生(2時間21分47秒)
  • 名古屋ウィメンズマラソン2020(2020年3月8日)/一山麻緒(2時間20分29秒)

上記のMGCファイナルチャレンジ3大会において、設定記録(男子:2時間5分49秒、女子:2時間22分22秒)を突破した記録最上位の選手。この条件を満たす選手がいない場合、MGC3位の選手。

東京オリンピック出場内定選手

男子

  • 中村匠吾(富士通)
  • 服部勇馬(トヨタ自動車)
  • 大迫傑(ナイキ)

女子

  • 前田穂南(天満屋)
  • 鈴木亜由子(日本郵政グループ)
  • 一山麻緒(ワコール)
一山麻緒は東京マラソン大会2019で日本人女子選手トップの成績。フルマラソンに転向したばかりながらしっかりと結果を残している

競歩の日本代表選手選考

各国陸上連盟は各種目最大3名まで出場枠を与えられ、出場選手を決定する。日本は男子2種目が3枠、女子1種目は2枠が与えられており、以下のように代表選手を選出する。

1: 世界陸上2019

3位入賞、かつ2020年ミンスク世界競歩チーム選手権までに参加標準記録を満たした選手。

2: 国内選考大会

国内選考競技会の日本人最上位者、かつ2020年ミンスク世界競歩チーム選手権までに参加標準記録を満たした選手。

東京オリンピック出場内定選手(4月18日時点)

男子20kmの山西利和と50kmの鈴木雄介は"世界陸上ドーハ2019"で金メダルを獲得し、東京オリンピック代表に内定している。また、10月に行われた選考会で優勝した川野将虎が50kmで東京五輪出場権を獲得した。

女子20kmでは、日本選手権で優勝した岡田久美子が代表に内定した。

男子20km

  • 山西利和
  • 池田向希
  • 高橋英輝

男子50km

  • 鈴木雄介
  • 川野将虎

女子20km

  • 岡田久美子
  • 藤井菜々子
左から松永大介、池田向希、藤澤勇、山西利和、高橋英輝。日本の男子競歩陣は世界トップクラスの実力を持つ

一方、他種目競技の10種競技と7種競技は、欧米勢がワールドランキング上位を占めている。男子による10種競技は、2016年リオデジャネイロ五輪銀メダリストで9126点の世界記録を持つケビン・マイヤー(フランス)がトップに立ち、ダミアン・ワーナー(カナダ)やアルトゥール・アーベレ(ドイツ)らベテラン勢が追いかける。

日本人では右代啓祐(うしろ・けいすけ)が19位、中村明彦が32位、丸山優真が56位につける。女子による7種競技ではナフィサトウ・ティアム(ベルギー)が圧倒的な強さを見せつけており、日本人は山﨑有紀が39位、ヘンプヒル恵(めぐ)が74位、宇都宮絵莉が86位となっている。

7種競技のワールドランキングではベルギーのナフィサトウ・ティアム(右)が首位に立つ。リオデジャネイロ五輪では金メダルを獲得している

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