Tokyo2020(東京五輪)の野球は7月29日に開幕する。日本代表"侍ジャパン"は1984年ロサンゼルス大会以来のオリンピック金メダルを目指す。ここでは東京オリンピック・野球の日程や侍ジャパンのメンバー候補について確認しよう。
東京オリンピック・野球の競技日程
侍ジャパンは7月22日(水)から仙台市の楽天生命パーク宮城で合宿を行い、国内プロ野球球団と強化試合を2試合実施する予定。7月24日(金)の東京オリンピック開会式には参加せず、7月29日(水)に福島県営あづま球場で開幕戦に臨む。2日目以降の試合はすべて横浜スタジアムで開催される。
■オープニングラウンド全6試合。日本は開幕戦に出場
- 7月29日(水) 12:00〜(福島あづま球場)
- 7月30日(木) 19:00〜(横浜スタジアム)
- 7月31日(金) 12:00〜(横浜スタジアム)
- 7月31日(金) 19:00〜(横浜スタジアム)
- 8月1日(土)12:00〜(横浜スタジアム)
- 8月1日(土)19:00〜(横浜スタジアム)
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■ノックアウトステージ全10試合。すべて横浜スタジアムで開催
- 8月2日(日)12:00〜(#1)グループA 3位 vs グループB 3位(横浜スタジアム)
- 8月2日(日)19:00〜(#2) グループA 2位 vs グループB 2位(横浜スタジアム)
- 8月3日(月)12:00〜(#3) #1 勝者 vs #2 勝者(横浜スタジアム)
- 8月3日(月)19:00〜(#4) グループA 1位 vs グループB 1位(横浜スタジアム)
- 8月4日(火)19:00〜(#5) #2 敗者 vs #3 敗者(横浜スタジアム)
- 8月5日(水)12:00〜(#6) #5 勝者 vs #4 敗者(横浜スタジアム)
- 8月5日(水)19:00〜準決勝(#7) #3 勝者 vs #4 勝者(横浜スタジアム)
- 8月6日(木)19:00〜準決勝(#8) #6 勝者 vs #7 敗者(横浜スタジアム)
- 8月8日(土)12:00〜3位決定戦(#9) #6 敗者 vs #8 敗者(横浜スタジアム)
- 8月8日(土)19:00〜決勝(#10) 表彰式 #7 勝者 vs #8 勝者(横浜スタジアム)
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■組み合わせについて
東京オリンピックの野球競技には計6カ国が参加する。各国はグループAとグループBに振り分けられ、オープニングラウンド全6試合が行われる。開催国の日本、日本を除くアジア・オセアニア最上位国の韓国、欧州・アフリカ予選を勝ち抜いたイスラエル、そしてアメリカ大陸最上位国のメキシコは、すでに東京オリンピックへの出場が決定している。残り2チームがまだ決まっていないため、オープニングラウンドのグループ分けも2020年2月時点で未定。すべての出場国は4月に決定する予定となっている。
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■東京オリンピック出場確定国(2月26日時点)
- 日本(開催国)
- イスラエル(アフリカ/ヨーロッパ予選)
- 韓国(2019 WBSCプレミア12)
- メキシコ(2019 WBSCプレミア12)
侍ジャパンに選ばれる選手は?
■メンバー決定は6月中旬
東京オリンピックに臨む野球日本代表“侍ジャパン”の稲葉篤紀監督は、6月上旬にメンバーを決定することを明らかにした。プロ野球12球団のキャンプを視察してメンバーを絞っていくという。昨年11月に初優勝した世界野球WBSCプレミア12のメンバーだけでなく、幅広く視察を行っている。
■日本代表のメンバーは24人、条件は18歳以上
五輪の野球競技に出場するチームの選手数は24人で、プロの選手も出場することができる。ただし、五輪開催前までに18歳に達していなければならない。
野球日本代表“侍ジャパン”のメンバーは6月上旬に発表される。果たして誰がメンバーに選ばれるのか? 2019年11月に行われた世界野球WBSCプレミア12の日本代表メンバーは28人だったため、東京オリンピックのメンバー選考はさらに狭き門となる。
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■2019年世界野球WBSCプレミア12・日本代表
【監督・コーチ】
- 稲葉篤紀 監督
- 金子 誠 ヘッドコーチ 兼 打撃コーチ
- 建山義紀 投手コーチ
- 村田善則 バッテリーコーチ
- 井端弘和 内野守備・走塁コーチ
- 清水雅治 外野守備・走塁コーチ
【投手】
- 岸 孝之(楽天)
- 山岡泰輔(オリックス)
- 大竹 寛(巨人)
- 山口 俊(巨人)
- 山﨑康晃(DeNA)
- 甲斐野 央(ソフトバンク)
- 今永昇太(DeNA)
- 大野雄大(中日)
- 高橋 礼(ソフトバンク)
- 山本由伸(オリックス)
- 中川皓太(巨人)
- 嘉弥真新也(ソフトバンク)
- 田口麗斗(巨人)
【捕手】
- 小林誠司(巨人)
- 會澤 翼(広島)
- 甲斐拓也(ソフトバンク)
【内野手】
- 山田哲人(ヤクルト)
- 源田壮亮(西武)
- 浅村栄斗(楽天)
- 菊池涼介(広島)
- 外崎修汰(西武)
- 坂本勇人(巨人)
- 松田宣浩(ソフトバンク)
【外野手】
- 近藤健介(日本ハム)
- 丸 佳浩(巨人)
- 周東佑京(ソフトバンク)
- 吉田正尚(オリックス)
- 鈴木誠也(広島)
メジャーリーガーの東京オリンピック出場はあるのか?
■MLBはオリンピックに選手を派遣しない見込み
東京オリンピックの開催時期は7月24日から8月9日まで。メジャーリーグのシーズン真っ盛りの時期である。そのため、メジャーリーグベースボール(MLB)は過去のオリンピックにおいても、メジャー契約選手の派遣を認めてこなかった。東京オリンピックも例外ではなく、MLBは選手の派遣を認めない見込み。ケガからの復帰を目指す大谷翔平や、田中将大といったメジャーリーガーたちが東京オリンピックに出場する可能性は低いと言わざるを得ない。
■WBCには選手を派遣
MLBとMLB選手会は2006年にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)第1回大会をスタートさせ、2009年、2013年、2017年にも実施した。この大会を「世界一決定戦」と定め、メジャーリーガーの出場を認めている。「オリンピックはアマチュアスポーツの祭典」という考え方が、いまだにMLBには残っているのかもしれない。