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東京五輪のカヌー・ボート・セーリング: 出場権の獲得は?内定は?1年延期の影響は?

文: 渡辺文重 ·

Tokyo 2020(東京五輪)は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大により、ほぼ1年延期となった。カヌー・ボート・セーリングといった水上・海上で行う競技について、日本の出場権獲得状況・開催国枠の有無、日本代表の選考方法、内定選手を整理する。

セーリング男子RS:X東京五輪内定の富沢慎

■カヌー:スラロームの日本代表内定選手

日本は開催国枠として、各種目「1」枠ずつを確保。2019年に行われたワールドカップ2大会、世界選手権、そして日本代表選手最終選考会の全4大会の結果をポイント化して、最上位の選手を日本代表に内定を出している。

4月8日、日本カヌー連盟は現在決まっている各種目の国内内定者について、出場権を維持することを発表した。

参考:第32回オリンピック競技大会(2020/東京)カヌースラローム競技オリンピック代表候補選考方法(pdf形式)

  • 男子カヤック(K-1):足立和也
  • 男子カナディアンシングル(C-1):羽根田卓也
  • 女子カヤック(K-1):佐藤彩乃
  • 女子カナディアンシングル(C-1):矢沢亜季

■カヌー:スプリントの日本代表選考、内定選手

日本カヌー連盟は2019年の世界選手権、あるいは2020年のアジア大陸予選で東京五輪出場枠を獲得した選手を、日本代表に内定するとしている。また日本は開催国枠として、全てのシングル種目で「1」枠を確保。世界選手権・アジア予選で出場枠を獲得できなかった場合、開催国枠を使って出場することになる。

しかし、4月に予定されていたアジア予選は中止。日本代表最終選考会は5月に開催を予定しているが、東京五輪が1年程度延期になったため、開催の可否は不透明だ。

4月8日、日本カヌー連盟は現在決まっている内定を維持することを発表。中止になった選考対象大会については引き続き調整中となっている。

参考:カヌースプリント オリンピック日本代表選手選考指針(pdf形式)

参考:カヌースプリントホスト国出場枠の選手選考基準について(pdf形式)

参考:2020カヌースプリント日本代表最終選考会開催要項(pdf形式)

  • 男子カヤックシングル(K-1)200m:「1」
  • 男子カヤックシングル(K-1)1000m:「1」
  • 男子カヤックペア(K-2)1000m:「0」or1組「2」名
  • 男子カヤックフォア(K-4)500m:松下 桃太郎・藤嶋大規・水本圭治・宮田悠佑
  • 男子カナディアンシングル(C-1)1000m:「1」
  • 男子カナディアンペア(C-2)1000m:「0」or1組「2」名
  • 女子カヤックシングル(K-1)200m:「1」
  • 女子カヤックシングル(K-1)500m:「1」
  • 女子カヤックペア(K-2)500m:「0」or1組「2」名
  • 女子カヤックフォア(K-4)500m:「0」
  • 女子カナディアンシングル(C-1)200m:「1」
  • 女子カナディアンペア(C-2)500m:「0」or1組「2」名

■ボートの日本代表選考

ボートの出場枠は、2019年の世界選手権、2020年の各大陸予選、世界最終予選の結果によって、国・地域に配分される。世界選手権で出場枠を獲得できなかった日本ボート協会(JARA)は、2020年3月に日本代表選考会を実施。アジア・オセアニア予選、世界最終予選に出場するメンバーを選定していた。

しかし、国際ボート連盟(FISA)は3月14日に、アジア・オセアニア予選(男女シングルスカル、男女軽量級ダブルスカル)と、世界最終予選(全種目)の中止を発表。また東京五輪も1年延期することが発表されたため、内定選手がいないまま、新たな選考基準を待つことになった。

5月11日、JARAは「全選手を来年選考」という一部報道を否定。現在も様々な視点から検討している段階とし、FISAからの予選大会実施の発表を踏まえたうえで対応を決めると表明した。

参考:QUALIFICATION SYSTEM-GAMES OF THE XXXIIOLYMPIAD-TOKYO 2020(pdf形式)

参考:2020年東京オリンピック日本代表選手選考基本方針

  • 男子シングルスカル:「1」艇~「2」艇
  • 男子舵手なしペア:「0」艇~1艇「2」名
  • 男子ダブルスカル:「0」艇~1艇「2」名
  • 男子舵手なしフォア:「0」艇~1艇「4」名
  • 男子クオドルプルスカル:「0」
  • 男子エイト:「0」艇~1艇「8」名
  • 男子軽量級ダブルスカル:「0」艇~1艇「2」名
  • 女子シングルスカル:「1」艇~「2」艇
  • 女子舵手なしペア:「0」艇~1艇「2」名
  • 女子ダブルスカル:「0」艇~1艇「2」名
  • 女子舵手なしフォア:「0」艇~1艇「4」名
  • 女子クオドルプルスカル:「0」
  • 女子エイト:「0」
  • 女子軽量級ダブルスカル:「0」艇~1艇「2」名

■セーリングの日本代表選考、内定選手

日本は全10種目で開催国枠「1」を確保。日本セーリング連盟(JSAF)は、オリンピック出場相当の実力を備えていることを条件に、国際大会における日本人選手の成績をポイント化。東京五輪が1年延期されることが決定した時点で、9種目の内定を発表していた。JSAFオリンピック強化委員会は3月25日、再選考は行わない方針を示している。

また、唯一、代表選考が終了していない男子フィン級については、選考指定大会である世界選手権を含む国際大会の日程が判明次第、代表選考に関する公示を行うとしていたが、2020年ゴールドカップ(スペイン・パルマ大会)が10月に実施されれば、同大会を選考大会とする意向を表明した。

  • 男子RS:X:富沢 慎
  • 男子レーザー級:南里研二
  • 男子フィン級:「1」名
  • 男子470級:岡田奎樹・外薗潤平ペア
  • 男子49er級:高橋レオ・小泉維吹ペア
  • 女子RS:X:須長由季
  • 女子レーザーラジアル級:土居愛実ペア
  • 女子470級:吉田 愛・吉岡美帆ペア
  • 女子49erFX級:山崎アンナ・高野芹奈
  • 混合フォイリングナクラ17:飯束潮吹・畑山絵里ペア