水泳・飛込競技の起源と歴史|オリンピック競技の起源

古代ギリシャでは軍事訓練として行われていたとされる「飛込」。古代オリンピックは陸上競技中心だったため、水泳競技が行われた記録はないものの、近代オリンピックでは第3回セントルイス大会から正式採用されるなど、その歴史は古い。ここでは競技の起源や強豪国の移り変わりなどを解説する。

「跳水女皇(飛び込み女王)」と呼ばれた郭晶晶(グォ・ジンジン/中国)。オリンピックで4つの金メダル、2つの銀メダルを獲得した
「跳水女皇(飛び込み女王)」と呼ばれた郭晶晶(グォ・ジンジン/中国)。オリンピックで4つの金メダル、2つの銀メダルを獲得した「跳水女皇(飛び込み女王)」と呼ばれた郭晶晶(グォ・ジンジン/中国)。オリンピックで4つの金メダル、2つの銀メダルを獲得した

■飛込競技は何から起こった?いつから競技化?

ダイビングの起源、高所から水中に飛び込む行為は、古くから世界中で行われた。紀元前480年頃の遺跡「トンバ・デル・タッファトーレ」(ダイバーの墓、イタリア南部)には、生から死への通過を象徴する様子として、ダイビングを試みる青年が描かれている。競技としての飛込の起源には諸説あるが、現在行われている競技は、18~19世紀のドイツやスカンジナビア半島に求められる。

競技としての飛込は18世紀、ドイツやスウェーデンの体操選手たちが水上で行った練習から発展した。ドイツ・ハロレンでは、橋の上からサーレ川に飛び込む伝統行事が行われており、1840年に世界初となるダイビング協会“ティシーのカエル”が設立される。スウェーデンでは夏の間、一般の人々がアクロバティックな演技を行うため、湖やビーチに木製の足場(飛板)が作られていた。1889年の「エンサイクロペディア・オブ・スポーツ」には、「スウェーデンでは、高所からの宙返りなど、芸術的な技が見られる」といった記述がされている。

1843年にドイツで飛込の技術書が出版され、1882年には国際大会が開催される。1891年に最初の競技規則が採択。1901年にはイギリスでアマチュア協会が設立され、20世紀になるとアメリカ合衆国で、橋の上からの飛込が盛んに行われるようになる。ただし、こうした行為はしばしば事故となり、禁止された。

オリンピックでは、1904年の第3回セントルイス大会で高飛込が正式種目として採用され、第4回ロンドン大会から飛板飛込も実施されることとなった。古代ギリシャには、海中に飛び込む軍事訓練があったとされるが、陸上競技中心の古代オリンピックで、飛込が行われた記録はない。

参考:Diving Origins(FINA)

■強豪国とその背景は?

オリンピックにおける最初の金メダリスト(10m高飛込)は、米国のジョージ・シェルドン、銀メダリストはゲオルク・ホフマン(ドイツ)だった。1908年のロンドン五輪では、10m高飛込でスウェーデン勢が表彰台を独占。3m飛板飛込は、ドイツのアルバート・ツルナーが制した。米国・ドイツ・スウェーデンの3強から、第1次世界大戦を経て米国が一強に。第2次世界大戦後は、イタリアやメキシコもメダリストを輩出するようになる。1984年、ロサンゼルス五輪の女子10m高飛込で周継紅(ジオ・ジホン)が金メダルを獲得したのを皮切りに、現在まで中国が強さを見せている。

1980年代から飛板の性能が飛躍的に向上。それに伴い、飛込中に行う技の難易度も高くなった。こうしたことから、体操の強豪国が、そのまま飛込でも強豪の地位を占めている。日本でも、体操の萱和磨や谷川航の所属するセントラルスポーツが、飛込選手の育成を行っている。しかし、中国を強豪たらしめる決定的な要因は、競技人口の多さだろう。日本の飛込競技人口はわずか数百人。対する中国は飛込競技の人気が高く、エリート選手たちは幼少期より、専門的なトレーニングを積んでいる。

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■どんなリーグや大会がある?

飛込はオリンピックのほか、2年に一度開催されるFINA世界水泳選手権大会、各大陸の夏季競技大会などでも実施。そのほか、FINA主催のダイビンググランプリ、ダイビングワールドシリーズといった大会が、毎年数回行われている。

オリンピックでは採用されていないが、飛込(ダイビング)とは別にハイ・ダイビングという競技もあり、これは世界水泳などで採用されている。ハワイの王や戦士が崖から海に飛び込んで勇気を示した(クリフダイビング)が起源とされており、女子は高さ20m、男子は高さ27mに設置された飛込台から水中へと飛び込む。

参考:ハイダイビング(世界水泳2021福岡)

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