照井駿介:実家の乗馬クラブで鍛錬を積んだ正真正銘のサラブレッド

大学時代は日本一も経験。人馬ともにさらなる成長を期す

照井駿介は実家が経営する乗馬クラブで幼少期から馬に親しんできた。大学時には日本一にも輝いた馬場馬術の有望株だ。現在は「東京2020馬術競技強化対策事業」の強化選手としてドイツ国内でトレーニングを積み、2020年東京五輪への出場をめざしている。

幼少から乗馬に親しんできた照井駿介/AFP=時事
幼少から乗馬に親しんできた照井駿介/AFP=時事幼少から乗馬に親しんできた照井駿介/AFP=時事

乗馬クラブで育った正真正銘のサラブレッド

2018年にインドネシアで行われたアジア競技大会に、照井駿介は馬場馬術の日本代表として出場した。所属先は埼玉県深谷市にある「ドレッサージュ・ステーブル・テルイ」。名称から想像できるとおり、ここは彼の実家が経営する乗馬クラブだ。

照井は小さなころからここで乗馬に親しみ、中学生になると本格的に馬術選手の道を志した。また、上記のアジア大会では、彼の父親である照井愼一氏が日本代表チームの監督を務めている。照井は馬術を極めるために生まれ育ったと言っても過言ではない、まさに「サラブレッド」なのだ。

高校時代も実家の乗馬クラブで乗馬中心の生活を送り、卒業後は早稲田大学に進学して馬術部に入部。4年次の2012年には主将を務め、全日本学生馬術選手権大会で優勝するなど、トップレベルの実力を示した。

2017年9月、照井は「東京2020馬術競技強化対策事業」の馬場馬術部門育成強化選手に指名された。これは、2020年東京五輪はもちろん、それ以降のオリンピックに向けての強化対策事業であり、有望な若手選手を海外で育成するプロジェクトだ。照井は、同じく強化選手に指名された大田芳栄(よしえ)とともにドイツのカッセルマン厩舎を拠点として活動している。直近における最大の目標は、もちろん2020年東京五輪への出場だ。


照井は現在ドイツを拠点に活動している
照井は現在ドイツを拠点に活動している照井は現在ドイツを拠点に活動している

2018年のアジア大会では個人で4位に

馬術は文字どおり、人馬が一体となって臨む競技だ。実際に動くのは馬のほうであり、ハードトレーニングをするのは人間だけでいかない。繊細な生き物である馬のコンディションや機嫌を気にしつつ、短時間で密度の濃い練習をしなければならない。

照井は愛馬アリアス・マックス号とともにドイツでトレーニングに励み、大会の開催地に渡って試合を行っている。「アリアスと一緒に成長していきたい」と照井本人が語るとおり、2020年東京五輪出場のためには人馬ともに万全のコンディションを維持し続ける必要がある。

2018年のアジア大会では、馬場馬術の団体で金メダルを獲得し、個人でも4位に食い込んだ。これまで学生の日本代表として国際大会に出場した経験はあるが、シニアの国際大会はこれが初めての経験であり、個人でのメダルを逃したことで経験不足も痛感した。

現在の拠点であるドイツは馬術が盛んな国で、トレーナーや競技者、馬の質はすべて高い。2020年東京五輪までのさらなる成長に向け、照井とアリアス・マックス号は恵まれた環境に身を置いて強化に励んでいる。

  • 馬場馬術競技個人:ライオンキングメドレー

    馬場馬術競技個人:ライオンキングメドレー

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