男子バドミントン五輪代表候補の特徴は?|シングルス・ダブルスの両方でメダルに期待

熾烈な東京五輪代表争いを繰り広げる女子ダブルスに注目が集まりがちだが、男子ダブルスも負けてはいない。世界ランクトップ10に入る園田啓悟/嘉村健士、遠藤大由/渡辺勇大ら実力者が揃う。また男子シングルスの桃田は東京五輪代表入りすることがほぼ確実となっている。

五輪代表入りが確実視される男子シングルスの桃田賢斗
五輪代表入りが確実視される男子シングルスの桃田賢斗五輪代表入りが確実視される男子シングルスの桃田賢斗

■男子シングルス:桃田賢斗

日本が世界に誇る絶対的エースは、東京五輪金メダル最有力候補

日本バドミントン界が誇る絶対的エースは2018年、2019年の世界選手権を連覇し、昨年は2010年にリー・チョンウェイ(マレーシア)が記録した年間10勝を上回る史上最多11勝という偉業を達成した。1年間の国際大会の戦績67勝6敗、年間90%以上という驚異の勝率をマークしている。

安定感のある下半身でコート前にしっかりと踏み込み、柔らかな手先で感覚を微調整しながらシャトルの高さや飛距離、角度を自在に操る。ネット際でシャトルをラケットにのせ、白帯の上すれすれを通して相手コートに落とすヘアピンなどのネットプレーに加え、ラリーによってミスを誘う駆け引きも非常に巧みだ。また、攻撃面のみならず、ディフェンス力も世界トップクラスと言われており、長期戦もものともしない。そんなオールラウンダーが見据えるのは4年前には立てなかった大舞台だ。’18年9月末から世界ランク1位をキープし、初出場を確実にしている東京五輪。金メダル最有力候補は最高のプレーで自ら頂点を掴みとる。

マレーシア・マスターズで優勝し、2020年も幸先の良いスタートを切ったが、翌日、交通事故に巻き込まれ、全身打撲などの怪我を追った。精神面への影響が懸念されるが、まずは回復を優先し、この試練を乗り越えたい。

■男子ダブルス:園田啓悟&嘉村健士

得意の高速低空ラリーで世界を掴む

2016年リオ五輪では女子ダブルスで高橋礼華、松友美佐紀が金メダルに輝き、女子シングルスでは奥原希望が銅メダルを獲得した。女子選手や男子シングルスの桃田が注目を集める中、園田啓悟、嘉村健士組は2018年の世界選手権で銅メダルを獲得し、日本男子ダブルスも世界のトップクラスで戦えることを証明した。

ソノカムの愛称で親しまれる同ペアは、ともに身長169cm。海外勢との試合ではときに自分たちよりも10cm以上高い相手と対戦することもあるが、「超低空」とよばれるライナー性の高速ラリーを武器に、世界ランク3位と世界一も遠くないところまでやってきた。そんな二人は30歳で東京五輪を迎える。

昨年7月以降、同ペアの持ち味の低く速い展開が機能せずに苦しんでいるが、本来の力を出せれば、表彰台の最も高い位置に立てる可能性は十分ある。

園田啓悟(写真右)と嘉村健士(写真左)のペアは高速ラリーを武器に世界に挑む
園田啓悟(写真右)と嘉村健士(写真左)のペアは高速ラリーを武器に世界に挑む園田啓悟(写真右)と嘉村健士(写真左)のペアは高速ラリーを武器に世界に挑む

■男子ダブルス:遠藤大由&渡辺勇大

33歳遠藤と22歳渡辺、年の差11歳差コンビがペアを組んだのは、リオデジャネイロ五輪後のことだ。それまでペアを組んでいた早川賢一が引退したが、遠藤は現役続行を決断し、あらたに渡辺とペアを組むことになった。以前は前衛が早川、後衛が遠藤という形が基本だったが、動きが速く、積極的な攻撃を仕掛ける渡辺の持ち味を生かせるよう、動き回るスタイルへと変更した。

2018年6月までは世界ランク30位前後だったが、現在は6位につけている。昨年のワールドツアー・ファイナルズでは1次リーグ、準決勝で世界ランク1位のインドネシアペアを破り、準優勝を果たした。東京五輪出場争いの上でも追い風が吹く二人は、ペアとして完成度にますます磨きをかける。また、渡辺は、東野有紗とともに混合ダブルスでも五輪出場&メダル獲得を目指す。

33歳の遠藤大由(写真右)は11歳年下の渡辺勇大(写真左)とリオ五輪後にペアを結成した
33歳の遠藤大由(写真右)は11歳年下の渡辺勇大(写真左)とリオ五輪後にペアを結成した33歳の遠藤大由(写真右)は11歳年下の渡辺勇大(写真左)とリオ五輪後にペアを結成した

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