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競泳のルールを知って東京五輪を楽しもう!|大会形式や注目選手について解説

文: 渡辺文重 ·

陸上競技が中心の古代オリンピックでは採用されなかったものの、水中あるいは水上を移動する手段としての水泳は歴史が長く、近代オリンピックでは第1回のアテネ大会から採用されている。ここではTokyo 2020(東京五輪)における競泳の大会形式や注目選手、ルールについて解説する。

■五輪で実施される競泳の楽しみ方

水泳は「日本のお家芸」のひとつと言われており、日本はオリンピックの競泳で80個のメダル(金22、銀26、銅32)を獲得。前回リオデジャネイロ五輪でもメダル7個(金2、銀2、銅3)を獲得している。大会延期決定時点での東京五輪出場内定者は瀬戸大也のみながら、数多くの日本人選手が表彰台に上ることとなるだろう。

■ルール

長さ50メートル(長水路)のプールをレーンロープで分割。各レーンのスイマーはスタートの合図で泳ぎ始め、決められた距離を最初に泳ぎ切った選手が勝者となる。フライングやゴールの判定は、スタート台やプール内に設置されたタッチ板などで判定される。野外(東京五輪では、お台場海浜公園)で行われるマラソンスイミングは、選手の両手に付けられたマイクロチップやビデオによって記録の計測、着順の判定が行われる。スタートおよびリレー種目の引き継ぎにおけるフライングは、1回で失格となる。また自由形以外の泳法(バタフライ・背泳ぎ・平泳ぎ)では、それぞれ定められた泳法を用いなければならない。

■大会形式

10キロを泳ぐマラソンスイミングは決勝のみ、全選手が同時にスタートする一発勝負だが、プールで行われる個人種目は予選、準決勝、決勝の3レース、リレー種目は予選、決勝の2レースが行われる。予選、準決勝を突破する選手は、各レースの着順ではなく、全体のタイム順で決定される。

■楽しんで見るポイント

シドニー五輪、アテネ五輪を席巻したイアン・ソープ(オーストラリア)、アテネ五輪からリオデジャネイロ五輪にかけて23個の金メダルを獲得したマイケル・フェルプス(アメリカ合衆国)。1人で複数種目にエントリーできる競泳では、しばしばメダルを独占するスター選手が現れるが、東京五輪でも、そうしたスター選手が現れるか。それが日本人選手だったら……。自国開催だけに、日本人選手に対する期待は高まるばかりだ。

水泳は体育の授業のほか、習い事としても人気のスポーツ。それぞれの水泳体験に照らし合わせて、トップアスリートの泳ぎを分析してみてはどうか。

■注目選手

瀬戸大也(個人メドレー、バタフライ)

日本競泳界でただ一人、2021年に開催される東京五輪出場内定を勝ち取っているスイマー。リオデジャネイロ五輪では男子400m個人メドレーで銅メダル、FINA(国際水泳連盟)世界水泳2019光州では200mと400mの個人メドレーで2冠を達成するなど、2020年に標準を合わせてきた。それだけに、東京五輪の1年延期がどのような影響を与えるかは未知数だ。