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【競泳】日本選手権:萩野公介、男子200m個人メドレー優勝は瀬戸大也に譲るも東京五輪内定「自分にしかできない泳ぎを見せたい」

文: 小杉正貴 ·

Tokyo 2020(東京五輪)の日本代表選考会を兼ねる第97回日本選手権水泳競技大会・競泳競技「ジャパンスイム2021」が4月8日に競技6日目を迎えた。瀬戸大也(TEAM DAIYA)と萩野公介(ブリヂストン)の同級生対決が注目された男子200m個人メドレー決勝は瀬戸に軍配。2位の萩野も派遣標準記録を突破し、すでに代表内定を得ている瀬戸とともに東京五輪代表内定をつかんだ。(写真:時事)

レース前半はバタフライ、背泳ぎで松本周也(中京大学/伊東SS)がリードする形に。平泳ぎで萩野がトップ、瀬戸が0秒09差の2位で折り返すと、自由形はほぼ横並びの展開に。「最後の5mはノーブレスでいこうと思っていた」という瀬戸が最後に競り勝ち、1分57秒41で優勝。萩野は1分57秒43でのフィニッシュで、その差はわずか0秒02だった。

「世界選手権のチャンピオンとして内定をもらっているので、いくら練習していなくても負けられないレースだった」と王者としてのプライドを懸けて臨んでいた瀬戸。盟友である萩野も代表内定を得たことについて「小さい頃から戦ってきた仲間だし、前回大会のオリンピックチャンピオンでもあり、誇りにも思っている。心強いチームメイトと東京五輪の200m個人メドレーで勝負ができる」と喜びを語った。

一方の萩野は「負けてしまって悔しい」としつつ、「久しぶりにお互いが力を出し合うレースができた」と満足した表情。「大也と『明日は最後の自由形で泥仕合になるね』と話していて、そのとおりになった」と笑顔も飛び出した。レースについては「浮き上がりのひと掻きなど、反省点はいろいろとある。また鍛え直したい」と振り返った。

萩野公介が内定、優勝は瀬戸大也…男子200m個人メドレー|ジャパンスイム

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リオデジャネイロ五輪では男子400m個人メドレーで金メダル、男子200mでは銀メダルと結果を残した萩野だが、その後の4年間は体調不良などを経験。今回のジャパンスイムにも、五輪連覇がかかる400m個人メドレーの出場を回避して臨んでいる。

本当にいろいろあった。水泳をやめたい時期も、逃げ出したい時期もあった。水の中に入ることすら嫌だった時期もあった。なにも考えずに続けていたらもっといいタイムを出せたかもしれないが、タイムではない、これまでの人生が僕の後ろにはある。そういったものを出せるレースを、これからもしていきたい。

萩野にとっては東京五輪が3度目のオリンピック。「自分にしかできない泳ぎ」で表彰台を見据える。