長岡萌映子:高校生で日本代表デビュー。バスケットボール女子をけん引する若きオールラウンダー

22歳で臨んだリオデジャネイロ五輪では6試合に出場

バスケットボール女子日本代表は、12年ぶりに出場したリオデジャネイロ五輪でベスト8入りを果たすと、2017年のアジア選手権では3連覇を成し遂げた。東京五輪では初のメダル獲得も期待される。2020年を見据えるチームにおいて中心的な役割を担うのが、リオデジャネイロ五輪でも存在感を見せつけた長岡萌映子(もえこ)だ。

ゴール下で体格の良い外国人選手とも競り合えるパワーを持ち、ポストプレーやリバウンドを武器とする(写真は2018年8月・台北戦)
ゴール下で体格の良い外国人選手とも競り合えるパワーを持ち、ポストプレーやリバウンドを武器とする(写真は2018年8月・台北戦)ゴール下で体格の良い外国人選手とも競り合えるパワーを持ち、ポストプレーやリバウンドを武器とする(写真は2018年8月・台北戦)

高校2年次に名門校を3冠に導く

長岡萌映子(もえこ)は1993年12月29日、北海道に生まれた。182センチ、75キロと恵まれた体格を生かし、フィニッシュを担うスモールフォワードとして活躍する。

バスケットボールを始めたのは小学2年生の時。姉の影響を受けて小学校のチームに入団した。

当初は決して目立つ存在ではなかった。それでも、小学生時代に札幌市内の地区別代表、中学1年で札幌選抜、中学2年で全道選抜に選ばれるなど着実にステップアップを果たしていく。中学3年生の時には強化対象選手として、日本バスケットボール協会の世代別プログラム「エンデバー」に招集された。

バスケットボールの名門、札幌山の手高等学校では1年次からレギュラーとしてコートに立つ。2年生の時にはエースとしてチームをけん引し、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)、国民体育大会、全国高等学校バスケットボール選手権大会(ウインターカップ)の3冠を達成。ウインターカップの決勝では、1試合最多得点記録にあと1点に迫る50得点を一人でマークして周囲を驚かせた。

3年次にはチームの主将を務め、ウインターカップ連覇を達成。U−16を皮切りに年代別の代表チームを経験しつつ、17歳で日本代表に初選出。小磯典子(旧姓は濱口)以来、女子バスケットボール史上2人目となる高校生での日本代表戦出場をはたした。

強力なドライブや3ポイントシュートも魅力

2012年には札幌山の手高校の先輩、町田瑠唯(るい)が所属する富士通レッドウェーブに入団。初年度から主力として存在感を見せつけ、第14回Wリーグの「ルーキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。22歳となった2016年にはリオデジャネイロ五輪の日本代表メンバーに名を連ね、全6試合のコートに立っている。

2017年に富士通からトヨタ自動車アンテロープスへ移籍した。加入直後には「自分がレベルアップするために、新しいバスケットを学ぶことが一つのポイントでした」と意気込みを語り、現在は中心選手としてトヨタをリードする。

プレースタイルは「オールラウンダー」という言葉がふさわしい。ゴール下で体格の良い外国人選手とも競り合えるパワーを持ち、ペイントエリア内でのポストプレーやリバウンドを武器とする。得点感覚にも優れ、強力なドライブや3ポイントシュートも魅力の一つだ。

本人のコメントからもプレーの特長や独自のスタイルが浮かび上がってくる。

「私のように力強いドライブやリバウンドだったり、3ポイントを狙ったりできるフォワードはいない」

2020年の東京五輪時は26歳という絶頂期。日本代表の浮沈のカギは、この長岡が握っているといっても過言ではない。

楽しめましたか?お友達にシェアしよう!