2月16日、東京都青梅市の日本陸上連盟(JAAF)公認コースで青梅マラソンが行われた。女子30キロの部では、Tokyo2020(東京五輪)マラソン代表の前田穂南(天満屋)が、日本新記録となる1時間38分35秒で初優勝を飾った。男子30キロは田口雅也(ホンダ)が1時間30分45秒で優勝した。
女子30キロの部では、2019年9月15日のマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝し、東京オリンピックマラソン女子代表に内定した前田穂南が、1時間38分35秒をマークし初優勝を果たした。従来の日本記録は、野口みずきが2005年のベルリン・マラソンの途中計時で出した1時間38分49秒。同大会で野口はマラソンの日本記録2時間19分12秒を樹立した。野口のマラソン日本記録は現在も破られていない。
男子30キロは田口雅也が1時間30分45秒で制した。世界陸上ドーハ2019代表の川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)は1時間33分31秒で8位だった。
マラソンの日本代表選手選考
各国陸上連盟は各種目最大3名まで出場枠を与えられ、出場選手を決定する。男女ともに3枠を与えられている日本は、マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)、MGCファイナルチャレンジの2段階で代表を選出する。
1: マラソングランドチャンピオンシップ(MGC、2019年9月15日)
男子
- 優勝者:中村匠吾(内定)
- 準優勝者:服部勇馬(内定)
- 3位:大迫傑
女子
- 優勝者:前田穂南(内定)
- 準優勝者:鈴木亜由子(内定)
- 3位:小原怜
2: MGCファイナルチャレンジ
男子
- 第73回福岡国際マラソン(2019年12月1日)/設定記録突破選手なし
- 東京マラソン2020(2020年3月1日)
- 第75回びわ湖毎日マラソン(2020年3月8日)
女子
- 第5回さいたま国際マラソン(2019年12月8日)/設定記録突破選手なし
- 第39回大阪国際女子マラソン(2020年1月26日)/松田瑞生(2時間21分47秒)
- 名古屋ウィメンズマラソン2020(2020年3月8日)
上記のMGCファイナルチャレンジ3大会において、設定記録(男子:2時間5分49秒、女子:2時間22分22秒)を突破した記録最上位の選手。この条件を満たす選手がいない場合、MGC3位の選手。
女子は、名古屋ウィメンズマラソンで松田の記録(2時間21分47秒)を上回る選手が出ない場合、松田が東京五輪代表に内定する。
東京オリンピック出場内定選手
2019年9月15日(日)に開催されたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で男女それぞれ上位2人が東京オリンピック出場選手に内定している。
男子
- 中村匠吾(富士通)
- 服部勇馬(トヨタ自動車)
女子
- 前田穂南(天満屋)
- 鈴木亜由子(日本郵政グループ)
東京オリンピック・マラソン日程
男子
- 8月9日(日)7:00スタート
女子
- 8月8日(土)7:00スタート