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飛び込みのルールを知って東京五輪を楽しもう!|大会形式や注目選手について解説

文: 渡辺文重 ·

3メートル、あるいは10メートルの高さからダイビングする水泳・飛込種目。プールがあるため、競技者は“無事”だと分かっていても、高所からの飛び込みには、毎回ハラハラさせられる。ここではTokyo 2020(東京五輪)で行われる飛込のルールや見どころ、注目選手などを紹介する。

■五輪で実施される飛込の楽しみ方

跳躍から着水までわずか2秒。高所から飛び込む“勇気”を示すだけでなく、競技者は着水までの一瞬に、さまざまな演技を披露することになる。空中で繰り広げられる演技、そして入水の美しさが、飛込の見どころとなる。

■ルール

東京五輪で行われる飛込は以下の通り。

  • 3m飛板飛込(男子/女子)
  • 10m高飛込(男子/女子)
  • シンクロナイズドダイビング3m飛板飛込(男子/女子)
  • シンクロナイズドダイビング10m高飛込(男子/女子)

「飛板飛込」は弾力性のある飛板を用いた種目で、「高飛込」は固定された飛込台から跳躍する種目となっている。採点は10点満点からの減点法で行われ、踏切の方法、回転の方向、回転時のひねりや身体の形、入水時の水しぶき、シンクロナイズド種目では演技する2人の同調が採点基準となる。男子は6回、女子は5回の演技の合計点で競う。空中ではダイナミックな演技が求められる一方で、入水時のしぶきは小さい方が高評価となる。

■大会形式

飛板飛込、高飛込ともに個人種目は、予選、準決勝、決勝が行われる。準決勝は予選上位18名、決勝は準決勝の上位12名で競う。8組で行われるシンクロナイズド種目は、決勝のみが行われる。

■楽しんで見るポイント

1回の競技時間は一瞬だが、その一瞬にどれだけダイナミックで美しい演技を披露できるか、いかに静かに入水できるか、シンクロナイズド種目では2人の同期性に注目すれば、細かい採点基準が分からなくても、じゅうぶんに観戦を楽しむことができる。また、3メートルはバスケットゴールの高さ(正確には305センチ)、10メートルは3階建てのマンションと、身近なもので高さを実感すれば、よりスリリングに観戦できるだろう。

■注目選手

日本水泳連盟(JASF)は2020年6月の常任理事会で、1年程度延期となった東京五輪の飛込種目内定選手について、内定を維持する方針を示した。内定が出ている種目、選手は以下の通り。なお、シンクロナイズド4種目に関しては、開催国枠を確保している。

【男子】

  • 3m飛板飛込:寺内 健
  • シンクロナイズドダイビング3m飛板飛込:寺内 健&坂井 丞

【女子】

  • 3m飛板飛込:三上 紗也可
  • 10m高飛込:荒井祭里

寺内 健(ミキハウス)

兵庫県出身、1980年8月7日生まれ。アトランタ、シドニー、アテネ、北京、リオデジャネイロとオリンピック5大会に出場する“レジェンド”。FINA(国際水泳連盟)世界水泳2019光州でJASFの設けた基準を満たし、坂井丞(ミキハウス)とのペアでシンクロナイズドダイビング3m飛板飛込の代表に内定。全競技を通じ、個人としては東京五輪の日本代表内定第1号となった。さらに2019年9月のアジアカップで、3m飛板飛込の出場権も獲得している。