「アスリートや支える人々のエネルギーの輝き」がテーマ。リボンやケースも公開|東京五輪メダル詳細

パナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケがデザインされたおもて面
パナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケがデザインされたおもて面パナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケがデザインされたおもて面

7月24日、東京国際フォーラムで行われたTokyo 2020(以下、東京五輪)の1年前イベントにおいて、東京五輪の入賞者メダルがお披露目され、メダル本体だけでなくリボン、ケースの詳細もあわせて公開された。

今回初公開となったメダルは、一般公募されたオリンピックメダルデザイン214作品のなかから、 SIGNSPLAN代表の川西純市(かわにし・じゅんいち)さんの応募デザインが採用された。

川西さんは大阪芸術大学出身で、学校・医療施設などのサイン計画や空間デザインを手掛けるデザイナー。サイン計画とは、案内や誘導のためのシンボルやサイン(案内板)などのデザイン。この分野では老若男女問わず万人がひと目で分かるデザイン能力が必要とされ、今回の五輪メダルのデザインにも川西さんの技量やセンスが凝縮されている。

オリンピックメダルデザインが採用された大阪出身の 川西純市さん。教育施設や医療施設内の誘導や案内に関連するデザインを多く手掛ける
オリンピックメダルデザインが採用された大阪出身の 川西純市さん。教育施設や医療施設内の誘導や案内に関連するデザインを多く手掛けるオリンピックメダルデザインが採用された大阪出身の 川西純市さん。教育施設や医療施設内の誘導や案内に関連するデザインを多く手掛ける

公開された東京五輪メダルは、金銀銅、それぞれが光り輝く美しいデザインとなった。お披露目式では現役アスリートや現役引退した澤穂希さんらは、メダルが放つ輝きをとくに称賛した。

「アスリートの栄光と、勝利に至るまでの日々の努力」をテーマに、無数の光を集めて反射させるデザインは、アスリートや周りで支えている人たちのエネルギーを想起させる「光・輝き」を表現している。そこには、スポーツで競い合い、頑張っている人が称えられる世界になってほしいという思いも込められた。また、裏面の輝きの部分は、世界中の人々が手をつないでいるような様子もイメージしているという。

今回のお披露目されたメダルはオリンピックメダルで、パラリンピックのメダルのデザインは別のものとなり、後日公開される予定。

とくに輝きが強い裏面のデザインにはTokyo 2020のイメージマークが配された
とくに輝きが強い裏面のデザインにはTokyo 2020のイメージマークが配されたとくに輝きが強い裏面のデザインにはTokyo 2020のイメージマークが配された

Tokyo 2020(東京五輪)メダル仕様

メダル本体重量(リボンおよび取付ピンは含まず)

  • 金:約556g
  • 銀:約550g
  • 銅:約450g

メダル構造

  • 最小部分 7.7mm
  • 最大部分 12.1mm
  • 直径85mm

メダル素材

  • 金:純銀に6g以上の金メッキ
  • 銀:純銀
  • 銅:丹銅(銅95:亜鉛5)

メダルリボン

  • メダル本体上部への埋め込み式

メダル側面

  • メダル側面には各競技名(競技名・種別名・性別・種目名)が英語で刻印される

おもて面のデザイン

国際オリンピック委員会により、以下の要素を含めた構図が規定された

  • パナシナイコスタジアムに立つ勝利の女神ニケ像

東京2020オリンピック競技大会の正式名称およびオリンピックシンボル

メダルのリボンには、裏側に視覚障害者でも触れば順位が分かるようにシリコンプリントによるエンボス加工が施された
メダルのリボンには、裏側に視覚障害者でも触れば順位が分かるようにシリコンプリントによるエンボス加工が施されたメダルのリボンには、裏側に視覚障害者でも触れば順位が分かるようにシリコンプリントによるエンボス加工が施された

Tokyo 2020(東京五輪)メダルリボン

東京五輪のメダルに取り付けられるリボンは、東京2020組織委員会によってデザインされ、丸信テルタック株式会社が製造した。

大会のイメージカラーである藍と紅をベースに、日本的な組市松紋を採り入れ、リボン裏側には視覚に障がいのある人にも手で触れることで順位が分かるように、金メダルには1つ、銀メダルには2つ、銅メダルには3つの凸(エンボス)加工のシリコンプリントが施された。

日本が培ってきた木工技術と職人の手により製作された専用ケース。そのままディスプレイも可能
日本が培ってきた木工技術と職人の手により製作された専用ケース。そのままディスプレイも可能日本が培ってきた木工技術と職人の手により製作された専用ケース。そのままディスプレイも可能

Tokyo 2020(東京五輪)メダルケース

メダルを収める藍色の木製ケースは、日本の高い木工技術と職人の手によるもの(製造デザイン:株式会社山上木工/吉田真也さん)。

素材となった国産のタモ材が持つ、一つ一つ異なる個性豊かな杢目には、オリンピック・パラリンピックの多様性が込められた。円形のフタと本体が磁石によって、繋がった輪のように開き、そのままメダルをディスプレイすることが可能だという。

今回お披露目されたメダルは、7月27日から31日まで、東京都庁の都庁第一本庁舎2階展示コーナーで一般公開される予定だ。

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