アーチェリー

アーチェリーのルールを知って東京五輪を楽しもう!|大会形式や注目選手について解説

文: 渡辺文重 ·

アーチェリーのルールは非常にシンプル。70メートル離れた場所にある標的(ターゲットフェイス)を狙い、弓(リカーブボウ)で矢(アロー)を放ち、矢が刺さった場所によって得点や勝敗が決定する。ここではアーチェリーのルールや大会形式のほか、競技の見どころ、注目選手などを紹介する。

■五輪で実施されるアーチェリーの楽しみ方

オリンピックでは、ランキングラウンド(予選)、オリンピックラウンド(個人戦)、チームラウンド(団体戦)が行われる。複数の選手が並び、同時に正面の的を狙う……というイメージだが、オリンピックラウンドは1対1のノックダウン形式となっている。先に矢を射た選手は、後から矢を射る選手にプレッシャーを与えられるか。後から矢を射る選手は、先に射た選手を上回れるか。その真剣勝負が見どころとなる。

■ルール

アーチェリーにはターゲット、フィールド、インドアなどの種目があるものの、オリンピックで行われるのはターゲットのみ。70メートル先にある122センチの標的面を、弓矢で狙う。標的面に当たった場合の最高点は10点で、最低点は1点。標的面を外れた場合は0点となる。

■大会形式

出場人数は男女とも64名。個人戦・団体戦の前にランキングラウンドが行われ、選手は72射(720点満点)を行う。個人は1位から64位、団体は1位から12位まで、ミックス戦(男女混合の団体戦)は1位から16位までの順位を決める。

個人戦では、ランキングラウンドで決まった順位により、1位対64位、2位対63位……という風に、ノックダウン形式のトーナメントを行う。1セットは3射で、20秒の制限時間内に交互に射ち、それを最大5セット行う。各セットで得点の高い選手が2セットポイント、同点の場合は共に1セットポイントを獲得し、先に6セットポイントを上げた選手が勝ちとなる。

団体戦では、ランキングラウンドにおけるチーム3名の合計得点で順位を決定。1回戦は4位までが不戦勝となり、5位と12位、6位と11位・・・が対戦する。1セットは6射(各選手2射×3名)、一方のチームが3射(各選手が1射)した後、交替した相手チームが3射し、これを繰り返して6射する。1セットの制限時間は120秒。これを最大4セット行う。

詳しくは:東京2020・オリンピックのアーチェリー(Archery)について(全日本アーチェリー連盟)

■楽しんで見るポイント

姿勢を保ちながら弓を引くフィジカル、集中力を維持するメンタルに加え、経験が重要となる競技。そのため、オリンピック出場選手の年齢層も幅広い。日本でも1962年生まれでアテネ五輪銀メダリストの山本博、現役女子高生の園田稚が、東京五輪の代表選考会に出場。山本は1次選考会、園田は2次選考会で敗退となったが、このことからも選手の年齢層が幅広いことが分かる。年配の方でも、自分と同年代の選手を見つけられるかもしれない。

■注目選手

アーチェリーの東京五輪最終選考会は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響により、2021年3月に延期された。2次選考会から1年以上の間隔が空くため、誰が日本代表に内定するか、その予想は困難だ。最終選考会に出場する選手の、二次選考会の結果(2日目・144射、所属などは当時)は以下の通り。

男子二次選考会通過者

  1. 古川高晴(近畿大学職員)1323点
  2. 武藤弘樹(慶應義塾大学)1307点
  3. 菊地栄樹(株式会社エディオン)1300点
  4. 中西絢哉(近畿大学)1293点
  5. 河田悠希(日本体育大学)1292点

女子二次選考会通過者

  1. 早川漣(株式会社デンソーソリューション)1304点
  2. 中村美樹(株式会社ハードオフコーポレーション)1279点
  3. 安久詩乃(同志社大学)1260点
  4. 山内梓(近畿大学)1247点
  5. 大橋朋花(近畿大学)1245点