テニス

【テニス】全米OPは8月31日にNYで開幕…新型コロナウイルスの影響は?

文: 渡辺文重 ·

テニスのグランドスラム(4大大会)の1つ、全米オープンが現地時間8月31日に開幕する。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行により、多くの大会が延期・中止となる中、例年通り8月最終月曜日から開催されるものの、本大会も新型コロナウイルスの影響は不可避となっている。

前回王者のビアンカ・アンドリースク、ラファエル・ナダルは欠場

■グランドスラム・全米OPとは

全米OPは1月の全豪OP、5~6月の全仏OP、6~7月のウィンブルドン選手権と並ぶ、テニスの4大大会「グランドスラム」の1つだ。毎年8月の最終月曜日に開幕。アメリカ合衆国ニューヨーク州のUSTA(全米テニス協会)ビリー・ジーン・キング・ナショナルテニスセンターを舞台に、約2週間の熱戦が繰り広げられる。サーフェス(コート面の材質)はハードコート。

全豪OPは森林火災の影響が心配されたものの、男子シングルスはノバク・ジョコビッチ(セルビア)、女子シングルスはソフィア・ケニン(米国)の優勝で幕を閉じた。しかし、その後は新型コロナウイルスの世界的大流行により、3月中旬のBNPパリバOP(米国)からATP(男子プロテニス協会)ツアー・WTA(女子テニス協会)ツアーともに中断。グランドスラムも、全仏OPは9月下旬からに延期となり、ウィンブルドン選手権は中止となった。

そうした中、全米OPは当初の予定通りの日程・会場で開催されるが、新型コロナウイルスの影響を完全に免れることはできない。

■新型コロナウイルスの影響

全米OP開催地のニューヨーク州およびアンドリュー・クオモ州知事は6月16日、全米OPおよび前哨戦「ウエスタン・アンド・サザン・オープン」の開催を承認。USTAは17日、両大会を無観客で行うと発表した。また、シングルスは通常通り128名が出場するものの、予選はなし。ダブルスは64ペアから32ペアに縮小され、混合ダブルス、ジュニアの部、車いすの部は行わないとした。しかし、車いすテニス選手や国際パラリンピック連盟から批判を受け、車いす部門は開催されることとなった。

全米OP出場選手はATPおよびWTAの世界ランキング上位、そしてワイルドカード(主催者推薦枠)で構成されるが、出場資格がありながら欠場する選手もいる。病気やケガのほか、現状での開催に疑問を呈し、出場を辞退する選手も少なくない。

男子では、前回王者で世界ランク2位のラファエル・ナダル(スペイン)、同4位のロジャー・フェデラー(スイス)が欠場。同9位のガエル・モンフィス(フランス)、同11位のファビオ・フォニーニ(イタリア)、同17位のスタン・ワウリンカ(スイス)らの名も、主催者発表の出場者リストには含まれていない。また、同31位の錦織圭(日清食品)は出場リストに含まれているものの、8月16日に新型コロナウイルス感染が判明。21日の再検査でも陽性と判定されており、出場できるかは微妙だ。

女子も、前回王者で世界ランク6位のビアンカ・アンドリースク(カナダ)が、新型コロナウイルスの影響で準備に支障があるとして連覇を断念。そのほか、同1位のアシュリー・バーティ(オーストラリア)、同2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)、同5位のエリナ・スビトリナ(ウクライナ)、同7位のキキ・ベルテンス(オランダ)、ベリンダ・ベンチッチ(スイス)らが欠場。世界ランク10位以内で出場する選手は、カロリナ・プリスコバ(3位/チェコ)、ケニン(4位)、セリーナ・ウィリアムズ(9位/米国)、大坂なおみ(10位/日清食品)の4名となる見込みだ。