昨年12月より大坂なおみの新コーチとなったウィム・フィセッテ氏が、大坂について言及している。
オーストラリア入りしているフィセッテ氏は記者の前で新パートナーについて語り、その言葉をWTA(女子テニス協会)公式メディアが伝えている。
「22歳の彼女は目標をとても高く設定している。それはとても興味深いことだが、その目標に向けて大きな意欲を示しているよ」
「私はこれまで数多くのトップ10プレーヤーと仕事をしてきた。みんなそれぞれ野心に差はあるけど、ビカ(ビクトリア・アザレンカ)なんかはとても大きな目標を定めていた。ナオミは今の年齢にしてはとても大きな夢を抱いていて、それを実現するためのモチベーションも高い」
大坂は全豪OPの前哨戦、ブリスベン国際では準決勝で姿を消し、ベスト4止まりとなった。フィセッテ氏は「ナオミのような選手はグランドスラムのようなビッグトーナメントを勝ちきる力がある。WTAツアーではそうだったかもしれないが、よりプレッシャーの大きなグランドスラムのようなビッグコンペティションではもっとうまくやると思うよ」と発言。本番の全豪OPではさらなる飛躍を期待しているようだ。
「ナオミは昨年の全米を終えてから、戦い方を少し変えたみたいだね。アジアのツアーで(東レ・パンパシフィック・オープン&チャイナ・オープン)はその強みを発揮して優勝した」
「私がコーチとしてナオミに求めることの一つは、サーブの完成度を高めること。あと数%だけ技術面を上げるだけでより有利になると思う。サービスは彼女にとって最大の武器だからね」
また、フィセッテ氏はここ1カ月指導してきて目の当たりにした、大坂の特長についても言及した。
「私は他の指導者に比べ、データ分析を重視するタイプだ。最初はナオミが直感でプレーするタイプかと思っていたんだけど、話してみてそうではないと分かった。彼女はとても知的な選手で、自身が何をしているのか、何をすべきか常に正確に把握している。勝つために必要なことが何かを導き出せるということは、選手として大きな強みになるはずだ」
「彼女は再び世界ランキング1位になろうと尽力している。そしてこれから数多くのグランドスラムタイトルを手にしたいと考えている。プレーするすべてのトーナメントで頂点に立とうと思っているみたいだ。すでに彼女はその目標を定めるのにふさわしいレベルに達している」