【ボクシング】東京五輪アジア・オセアニア予選が新型ウイルス影響で延期…3月上旬ヨルダン開催

日本ボクシング連盟(JABF)は、Tokyo2020(東京五輪)のアジア・オセアニア予選(中国・武漢)が、新型コロナウイルスによる肺炎流行の影響により中止となったことを受け、出場予定だった男子ライト級・成松大介(自衛隊)のコメント、今後の見通しなどを公式サイトに掲載した。

男子ライト級の成松大介(写真はリオデジャネイロ五輪)
男子ライト級の成松大介(写真はリオデジャネイロ五輪)男子ライト級の成松大介(写真はリオデジャネイロ五輪)

■東京五輪のボクシング競技

国際オリンピック委員会(IOC)は、国際ボクシング連盟(AIBA)の運営面に問題があるとして、同団体の除名とオリンピック競技からの除外を検討していた。協議を重ねた結果、2019年5月のIOC理事会で競技存続の方針が確認され、同年6月のIOC総会で正式決定となった。こうした背景により、オリンピック予選は通例より大幅に遅れて実施されることとなる。

東京五輪では、男子8階級(フライ級、フェザー級、ライト級、ウェルター級、ミドル級、ライトヘビー級、ヘビー級、スーパーヘビー級)、女子5階級(フライ級、フェザー級、ライト級、ウェルター級、ミドル級)が行われる。

■東京五輪予選、日本代表争い

東京五輪の予選は、2020年2月3日に中国・武漢で開催されるアジア・オセアニア予選からスタートする予定だった。男子はライトヘビー級までの6階級、女子は全5階級での出場を目指すJABFは、2019年12月までに、オリンピック予選に出場する各階級1名ずつを決定する。2020年1月3日からカザフスタンのアルマトイ州にあるAIBA世界ボクシングアカデミーで代表合宿を実施。18日に帰国して、アジア・オセアニア予選に備えていた。

■オリンピック予選出場選手

  • 田中亮明(男子フライ級/52キロ級)
  • 堤 駿斗(男子フェザー級/57キロ級)
  • 成松大介(男子ライト級/63キロ級)
  • 岡澤セオン(男子ウェルター級/69キロ級)
  • 森脇唯人(男子ミドル級/75キロ級)
  • 梅村 錬(男子ライトヘビー級/81キロ級)

  • 並木月海(女子フライ級/51キロ級)

  • 入江聖奈(女子フェザー級/57キロ級)
  • 濱本紗也(女子ライト級/60キロ級)
  • 鬼頭茉依(女子ウェルター級/69キロ級)
  • 津端ありさ(女子ミドル級/75キロ級)

■中国・武漢で新型コロナウイルスの流行、予選中止へ

JABFによる日本代表選考・強化合宿が行われている一方で、中華人民共和国湖北省武漢市では2019年12月以降、新型コロナウイルス関連肺炎の発生が複数報告されるようになる。

こうした事態を踏まえ、オリンピック予選を主催するIOCボクシング特別作業部会(タスクフォース)は2020年1月22日、中国・武漢で開催を予定していたアジア・オセアニア予選の中止を発表する。JABFには、日本時間23日にIOCタスクフォースからメールが届く。メールによる通達は「アジア・オセアニア予選をどの時期にどこで実施するかは今後の協議を進める」という内容だった。通達を受けて23日、JABFは内田貞信会長、本博国強化委員長、アスリート委員会委員長・成松大介のコメントを発表する。

内田貞信JABF会長

新型コロナウイルスにより、お亡くなりになった方や感染された方には、心から哀悼の意を表します。IOCタスクフォースからの内容では中止となった事実のみでした。日本連盟としては、今できることを全力で取り組むことだけです。オリンピック出場枠の獲得に全力を注いでくれると確信しています

本 博国JABF強化委員長

カザフスタンでの合宿で強化ができていたため、成果につながると考えていました。選手には丁寧に説明して前向きな考えを持たせたい。できるだけ早くアジア・オセアニア予選の情報を発信してほしい

成松大介アスリート委員会委員長

私たちは、オリンピック出場権獲得に向けて努力するだけです。充実した練習を積み重ねて、時期や場所が決まれば最終調整をして結果につなげるだけです

なお世界保健機関(WHO)は現地時間23日、スイス・ジュネーブで緊急委員会を開催。「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言を見送ることを決めたと発表している。

■アジア・オセアニア予選は3月上旬ヨルダン開催

JABFは24日、これまでの経緯をあらためて説明する。IOCタスクフォースは武漢での開催中止を発表した後、中国オリンピック委員会と連携して別都市の会場を模索していたこと。ほかの大陸予選が行われない3月3日から11日にかけ、中国以外で開催する方針となったこと。IOCタスクフォースが新たなホスト国を探していることを明らかにした。

そしてJABFは25日、IOCタスクフォースがスイス時間24日、アジア・オセアニア予選は3月3日から11日にかけ、ヨルダンの首都アンマンで実施されると発表したことを伝えた。(1月25日追記)

各大陸のオリンピック予選が開催された後、5月12日から23日にかけ、フランス・パリで世界最終予選が行われる予定となっている。

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■開催国枠は?

日本には男子4、女子2の開催国枠が与えられている。開催国枠はオリンピック予選で出場枠を獲得できなかった場合、最低限出場できる数のこと。自力で出場枠を獲得した場合は、その分が返上される。

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