陸上競技

【マラソン】世界記録保持者エリウド・キプチョゲが2時間切りに挑戦…ウィーンで特別レース

文: 渡辺文重 ·

男子マラソンで2時間1分39秒の世界記録を持つエリウド・キプチョゲ(ケニア)が、10月にオーストリア・ウィーンで、フルマラソン2時間切り“サブ2”を目的とした非公認レースを行う。レースは12日に行われる。

マラソン世界記録保持者のエリウド・キプチョゲ

この特別レースの模様はオリンピックチャンネルで無料LIVE配信&見逃し配信が行われる予定となっており、以下のリンクから視聴可能。

イネオス1:59チャレンジ ウィーンのライブ配信はこちら

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12 10 2019

エリウド・キプチョゲのイネオス1:59チャレaンジ

オーストリア

■人類最速の男、エリウド・キプチョゲとは?

ケニア出身のエリウド・キプチョゲは、1984年11月5日生まれの34歳。167センチ、57キロ。5000メートル走の選手として頭角を現し、2003年のIAAF世界陸上競技選手権大会(世界陸上パリ)で金、2004年のアテネ五輪で銅、2007年の世界陸上・大阪で銀、2008年の北京五輪で銀メダルを獲得する。

その後、マラソンに転向。初マラソンとなった2013年4月のハンブルクマラソン(ドイツ)で優勝。記録は2時間5分30秒だった。2016年4月のロンドンマラソンで、当時の世界2位となる2時間3分5秒で優勝すると、同年8月のリオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得。そして2018年9月のロンドンマラソンを、世界新記録となる2時間1分39秒で優勝する。

■過去の2時間切り挑戦は?

エリウド・キプチョゲが2時間切りに挑戦するのは、今回が初めてではない。キプチョゲは2017年5月6日、イタリア・モンツァのF1サーキットにて行われた、スポーツメーカー・ナイキによる「BREAKING2」プロジェクトに参加している。

このレースにはキプチョゲのほか、レリサ・デシサ(エチオピア)とゼルセナイ・タデッセ(エリトリア)が参加。結果、3人とも2時間切りを達成することはできなかったが、キプチョゲの記録は2時間00分25秒。大いなるインパクトを残すこととなった。

なお、F1サーキットという特殊な環境、開催日や時間帯の意図的な調整、多数のペースメーカーや給水サポートなど、ランナーにとって有利な条件が重なっているため、この記録は非公認となっている。

■今回のレースの概要は?

エリウド・キプチョゲがフルマラソン2時間切りを達成するために行われる「INEOS 1:59 Challenge」は、10月12日から20日の天候が良い日に、オーストリア・ウィーンで行われる。

コースは、ウィーンのプラーター公園の並木道「ハウプトアレー」で、1往復9.6キロを4.4往復することになる。前回はF1サーキットの開催で、一般には非公開だったが、今回はファンゾーンも設置されるなど、大記録に挑むキプチョゲに対し、声援を送ることが可能だ。今回も多数のペースメーカーなど、さまざまなサポートを行うため、非公認記録となる。

なお今回のプロジェクトは、イギリスの億万長者、石油化学会社「イネオス」 のジム・ラトクリフCEOの支援で行われる。