ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会の日本代表・松島幸太朗が、フランス1部「ASMクレルモン・オーヴェルニュ」に移籍することが決まった。1月28日に所属チームのサントリー・サンゴリアスと、移籍先のクレルモンが発表した。加入時期は、トップリーグ2020シーズン終了後となる。
松島は2019年のワールドカップにおいて、開幕戦のロシア戦でハットトリック(3トライ)を決めるなど、大会を通じチーム最多の5トライを獲得し、日本代表史上初のベスト8進出に貢献した。所属先のサントリーの発表では、松島のクレルモンへの加入時期は、ジャパンラグビートップリーグ2020シーズン終了後となる。契約期間は2022年6月までの2年契約とクレルモンより発表されている。
今回の契約に至った経緯について松島は、「2023年のフランスW杯に向け更に成長するために、『高いレベルそして強いクラブでやりたい』という気持ちと、『自分が求められているところに行きたい』という思いがあった。クレルモンから非常に熱意が伝わってきたことが決め手となった」とサントリーを通じコメント。「自分が持っているすべての能力を出し、クレルモンで少しでも良い影響を与えられるようにやっていきたい」と述べた。
また、残りのトップリーグ2020シーズンについては、「サントリーで残された時間、チームメンバーやスタッフと今シーズンの優勝に向けて、全力で取り組んでいく」と意気込みを語った。
■ASMクレルモン・オーヴェルニュ(ASM Clermont Auvergne)
本拠地はフランスのオーヴェルニュ州、クレルモン=フェラン。フランス国内1部リーグ「トップ14」に所属している。
1911年にASミシュランとして創設された。1922年にASモンフェランデーズに名称変更、2004年から現在のクラブ名に変更された。
1936年から2009年の間に国内リーグ準優勝10回、2010年に初優勝。2017年にも優勝している。ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ(ハイネケンカップ)では2013年、2015年に準優勝。
2002年、当時の日本代表・大畑大介が練習に参加したが、正式契約を勝ち取ることはできなかった。