ラグビーフットボール

【ラグビーW杯】日本の勝ち抜け条件は? 勝ち点の計算方法を徹底解説

文: 渡辺文重 ·

ブレイブブロッサムズ(ラグビー日本代表)は、ラグビーワールドカップ2019の開幕戦、ロシア代表との一戦に30-10で勝利を収めると、第2戦の格上・アイルランド代表戦では19-12で逆転勝利。ジャイアントキリングで世界中を驚かせたあとはサモア戦でも快勝した。3連勝で好調の日本代表だが、まだプール戦突破を決めるには至っていない。そこで、日本代表がベスト8へ進出するための条件を整理してみた。(10月6日更新)

史上初のベスト8進出を目指す日本

■ラグビーW杯の勝ち点システムは?

ラグビーW杯の予選プール(グループステージ)は1回戦総当たりで争われ、上位2カ国(勝ち点の多い順)がノックアウトステージ(決勝トーナメント)に進出する仕組みとなっている。勝ち点は以下となる。

  • 勝ち=勝ち点4
  • 引き分け=勝ち点2
  • 負け=勝ち点0

サッカーW杯やJリーグでは勝利が勝ち点3、引き分けが勝ち点1、敗北が勝ち点0となっているが、ラグビーW杯やジャパンラグビー・トップリーグでは、勝ち点4、勝ち点2、勝ち点0となっている。またラグビーW杯では、試合で“ある条件”を満たすことで、勝ち点を上乗せできる「ボーナスポイント」が存在する。

  • 4トライ以上の獲得:勝ち点1
  • 7点差以内の敗北:勝ち点1

「4トライ以上の獲得」で得られる勝ち点は、試合に敗れた場合も付与される。例えば、4トライ以上を獲得して7点差以内の敗北であれば、勝ち点2を得られる。これは4トライ以内で引き分けた場合と同じ勝ち点で、ラグビーW杯では、トライが重視されていることが分かる。ちなみにトップリーグでも、7点差以内の敗北に1ポイント、3トライ以上で1ポイントが与えられる。

なお勝ち点が並んだ場合、ラグビーW杯では以下の方法で上位を決定する。

  1. 直接対決
  2. 得失点差
  3. トライ数差
  4. 得点数
  5. トライ数
  6. 抽選

■日本代表の決勝トーナメント進出条件

プール戦ラストマッチに臨む日本代表の決勝トーナメント進出条件について解説する。プールAの順位は以下の通りとなっており、決勝トーナメント進出の可能性があるのは日本、アイルランド、スコットランドの3か国となった。

プールA順位表(上位2チームが決勝トーナメント進出)※10月11日時点

  • 1位:日本、勝点14(13日:スコットランド戦)
  • 2位:アイルランド、勝点11(12日:サモア戦)
  • 3位:スコットランド、勝点10(13日:日本戦)
  • 4位:サモア、勝点5(12日:スコットランド戦)
  • 5位:ロシア、勝点0(全試合終了)

まず、12日にアイルランドがサモア戦で引き分け以下、もしくは試合中止の場合、日本は最終戦を待たずに2位以上が確定し決勝トーナメント進出となる。会場が福岡のため、11日17時時点で実施される予定。ただし、雨や強風などの影響によってはその限りではない。

ラグビーW杯】10月12日開催の2試合が中止…福岡で開催のアイルランド対サモアは実施

アイルランドがサモアに勝利した場合、日本は13日のスコットランド戦で勝つか引き分け、負けても4トライ以上を奪って7点差以内であれば1位突破が確定する。ただ日本はスコットランド戦でボーナス点を得られずに敗れると日本はスコットランドに抜かれて3位に後退し敗退となる。

ボーナス点を1点だけ得て敗れた場合、スコットランドに4トライ以上奪われなければ突破が確定。

スコットランドが4トライ以上を挙げ、アイルランドがサモアから4トライ以上を奪って勝てば日本は3位となり、グループリーグ敗退が決まる。アイルランドが4トライ未満なら3チームの得失点差の争いとなる。

日本のスコットランド戦の結果による突破条件(アイルランドがサモアに勝利した場合)

  • 勝点2以上獲得(引き分け以上、もしくはボーナスポイント2点での敗戦):1位突破
  • スコットランドに4トライ奪われずに勝点1獲得(ボーナスポイント1点での敗戦):2位以上確定で突破
  • スコットランドに4トライ奪われての勝点1獲得(ボーナスポイント1点での敗戦):アイルランドがサモア戦で4トライ以上なら敗退、4トライ未満なら得失点差で決定
  • 勝点0(ボーナスポイント0点での敗戦):敗退

■前回大会の教訓を生かせるか

ジャイアントキリング、番狂わせ……。スポーツの勝敗に“絶対”は存在しないが、プールAの現状を冷静に分析すれば、アイルランド、スコットランド、そして日本の3カ国で、ノックアウトステージ進出の2席を争うことになる。アイルランドを破った日本がスコットランドに敗れ、3カ国が3勝1敗の成績で並んだ場合、優劣を決めるのはボーナスポイントになる。これは前回イングランド大会で、日本が得た教訓の1つだ。

  1. 南アフリカ:勝ち点16(3勝1敗 BP+4)
  2. スコットランド:勝ち点14(3勝1敗 BP+2)
  3. 日本:勝ち点12(3勝1敗)
  4. サモア:勝ち点6(1勝3敗 BP+2)
  5. アメリカ合衆国:勝ち点0(4敗)

日本は前回大会、南アフリカ、スコットランドと3勝1敗の成績で並んだが、ボーナスポイントの差で予選敗退となった。

今回大会は、初戦のロシア戦で4トライ以上を奪う勝利で、ボーナスポイント込みの勝ち点5を獲得。格上のアイルランド戦の結果に関わらず、サモア戦で勝ち点5を取れるかが重要なポイントだった。

残るスコットランド戦(10月13日)、日本代表はたとえ負けるにしてもボーナスポイントを獲得するため、攻め抜くしかない。