【レスリング世界選手権】 日程&結果・放送予定|メダル獲得で東京五輪代表に内定! 川井梨紗子、皆川博恵が出場

レスリングの世界選手権が9月14日(土)から9月22日(日)まで、カザフスタンのヌルスルタンで開催される。各種目、本大会のメダル獲得でTokyo 2020(東京オリンピック)の代表が内定するため、非常に重要な大会となる。2020年に向けてレスリング日本の運命が決まる世界選手権ウルスルタン大会のスケジュール、代表選手、試合結果、放送内容などを紹介する。

伊調馨との熾烈な代表争いを制して世界選手権に挑む川井梨紗子
伊調馨との熾烈な代表争いを制して世界選手権に挑む川井梨紗子伊調馨との熾烈な代表争いを制して世界選手権に挑む川井梨紗子

最新ニュース

【9/20(金)】大会7日目:川井友香子が銅メダル!姉の梨紗子とともに東京五輪の舞台へ!

【9/19(木)】大会6日目:川井梨紗子が金、妹・友香子、土性沙羅、乙黒拓斗は敗復戦へ

【9/18(水)】大会5日目:向田真優は銀メダル、女子57キロ級の川井梨紗子と女子76キロ級の皆川博恵が東京五輪内定

【9/17(火)】大会4日目:文田健一郎が金メダル!女子53キロ級の向田真優が東京五輪内定

【9/16(月)】大会3日目:文田健一郎がメダル確定 で五輪内定1号に

【9/15(日)】大会2日目:グレコローマン63キロ級の太田忍が金メダル!

【9/14(土)】大会1日目:グレコローマン63キロ級の太田忍が決勝進出

大会のみどころ

五輪5連覇を目指した伊調馨との死闘を経て世界選手権女子57キロ級日本代表となった川井梨紗子。リオデジャネイロ五輪での63キロ級金メダルに続く、新たなメダルを目指す上でも負けられない。その姉と同時に五輪に挑み、姉妹でのメダル獲得を狙う川井友香子は62キロ級に登場する。屈指の激戦区だった女子50キロ級は切り抜けた入江ゆきは、初の世界選手権でメダルとともに東京五輪代表の座も勝ち取りに行く。

男子では、フリースタイル57キロ級で2017年の世界選手権覇者である高橋侑希が2年ぶりの優勝と五輪代表を手に入れることができるのかに注目が集まる。同じくフリー65キロ級では昨年の世界選手権で日本男子史上最年少世界王者となった乙黒拓斗も東京五輪メダル候補としての勝利を目指す。

グレコローマン60キロ級は、2017年世界選手権(59キロ級)およびU-23世界選手権覇者の文田健一郎は、リオ銀の太田忍を退けての出場だけに否が応でも期待される存在だ。

レスリング世界選手権2019 試合日程と結果

レスリング世界選手権(カザフスタン大会)の試合日程・結果は下記の通り(結果記事は随時追加予定)。

9月14日(土)

  • 男子グレコローマン55・63・72・82kg級/1回戦~準決勝

9月15日(日)

  • 前日実施階級/敗者復活戦・ファイナル
  • 男子グレコローマン67・87・97kg級/1回戦~準決勝

9月16日(月)

  • 前日実施階級の敗者復活戦・ファイナル
  • 男子グレコローマン60・77・130kg /1回戦~準決勝

9月17日(火)

  • 前日実施階級の敗者復活戦・ファイナル
  • 女子50・53・55・72kg級

9月18日(水)

  • 前日実施階級の敗者復活戦・ファイナル
  • 女子57・59・65・76kg級

9月19日(木)

  • 前日実施階級の敗者復活戦・ファイナル
  • 女子62・68kg級・男子フリースタイル57・65kg級

9月20日(金)

  • 前日実施階級の敗者復活戦・ファイナル
  • 男子フリースタイル70・74・92・125kg級

9月21日(土)

  • 前日実施階級の敗者復活戦・ファイナル
  • 男子フリースタイル61・79・86・97kg級

9月22日(日)

  • 前日実施階級の敗者復活戦・ファイナル
どちらかといえば影の存在を強いられてきた入江ゆきが、初の世界選手権のメダル確保で五輪を目指す
どちらかといえば影の存在を強いられてきた入江ゆきが、初の世界選手権のメダル確保で五輪を目指すどちらかといえば影の存在を強いられてきた入江ゆきが、初の世界選手権のメダル確保で五輪を目指す

レスリング世界選手権2019 放送・配信予定

日本国内では、五輪レスリング3連覇の吉田沙保里さん解説のもと、日本テレビ系列(地上波、BS、CS)で中継される。とくにBS日テレでは、女子、男子フリースタイルの競技日を中心に4日間連続の生中継を予定している(男子グレコローマンや男子フリー非五輪階級などは生中継されない)。

また、世界レスリング連盟(United World Wrestling)によるインターネットライブ配信では、競技初日から最終日まで中継が行われる予定だ(時差は日本が3時間早い)。ただし、日本国内からの視聴が不可能な場合があるため、UWW公式サイトをチェックしよう。

日本テレビ系列(地上波)

  • 9月19日(木) 25:09~ ※録画
  • 9月20日(金) 26:54~ ※録画

BS日テレ(BS)

  • 9月17日(火) 20:00~22:00 ※生中継
  • 9月18日(水) 20:00~23:00 ※生中継(延長有り/141ch/最大30分)
  • 9月19日(木) 20:00~23:30 ※生中継(延長有り/141ch/最大30分)
  • 9月20日(金) 20:00~23:00 ※生中継(延長有り/142ch/最大60分/BS日テレ4Kでは延長なし)

日テレジータス(CS)

  • 10月20日(日) 19:30~21:00 ※録画

世界レスリング連盟(United World Wrestling)公式HP(ライブ配信)

  • 9月14日(土)から9月22日(日)まで配信予定

※日本国内から視聴できない可能性があるので詳しくは公式サイトをご確認ください。

レスリング東京オリンピック代表権争い

世界選手権の各階級メダル獲得者が出場枠を獲得するとともに代表に内定する。さらに、各階級5位以内(6人)の選手には所属する国・地域に五輪出場枠が与えられる。

5位で出場枠を獲得した選手は、同年末の全日本選手権で優勝すれば代表内定となる。ここで優勝できなかった場合、全日本覇者との代表決定プレーオフで最終決定する。

世界選手権で出場枠を獲得できなかった階級は、2019年の全日本選手権優勝者を五輪アジア予選と世界予選に派遣し、獲得を試みる。

鋭いタックルを決める高橋侑希。リオ五輪を逃した積年の想いを今年の世界選手権で果たせるのか
鋭いタックルを決める高橋侑希。リオ五輪を逃した積年の想いを今年の世界選手権で果たせるのか鋭いタックルを決める高橋侑希。リオ五輪を逃した積年の想いを今年の世界選手権で果たせるのか

レスリング世界選手権2019 日本代表選手一覧

【男子グレコローマン】(◎は五輪階級、▽は非五輪階級)

▽55kg級 小川翔太(日体大)
1998年11月29日生まれ(20歳)
2019全日本選手権優勝

◎60kg級 文田健一郎(ミキハウス)
1995年12月18日生まれ(23歳)
2017世界選手権優勝(59kg級)、2018U-23世界選手権優勝

▽63kg級 太田 忍(ALSOK)
1993年12月28日生まれ(25歳)
2016リオ五輪準優勝(59kg級)

◎67kg級 高橋昭五(警視庁)
1994年10月16日生まれ(24歳)
2019全日本選抜選手権優勝

▽72kg級 井上智裕(FUJIOH)
1987年7月17日生まれ(32歳)
2018全日本選手権優勝

◎77kg級 屋比久翔平(ALSOK)
1995年1月4日生まれ(24歳)
2019世界選手権代表決定プレーオフ勝利

▽82kg級 岡嶋勇也(警視庁)
1993年12月2日生まれ(25歳)
2019全日本選抜選手権優勝

◎87kg級 角雅人(自衛隊)
1994年3月17日生まれ(25歳)
2019全日本選抜選手権優勝

◎97kg級 奈良勇太(警視庁)
1996年3月7日生まれ(23歳)
2019全日本選抜選手権優勝

◎130kg級 園田新(ALSOK)
1994年7月5日生まれ(25歳)
2018アジア大会3位

【女子】(◎は五輪階級、▽は非五輪階級)

◎50kg級 入江ゆき(自衛隊)
1992年9月17日生まれ(26歳)
2019アジア選手権優勝、2019世界選手権代表決定プレーオフ勝利

◎53kg級 向田真優(至学館大)
1997年6月22日生まれ(22歳)
2018世界選手権優勝

▽55kg級 入江ななみ(福井県スポーツ協会)
1995年1月8日生まれ(24歳)
2019非オリンピック階級世界選手権代表選考プレーオフ勝利

◎57kg級 川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)
1994年11月21日生まれ(24歳)
リオ五輪金(63kg級)、2019世界選手権代表選考プレーオフ勝利

▽59kg級 稲垣柚香(愛知・至学館高)
2001年9月10日生まれ(18歳)
2019非オリンピック階級世界選手権代表選考プレーオフ勝利

◎62kg級 川井友香子(至学館大)
1997年8月27日生まれ(22歳)
2018世界選手権準優勝

▽65kg級 類家直美(至学館大)
2000年4月29日生まれ(19歳)
2019アジア選手権準優勝

◎68kg級 土性沙羅(東新住建)
1994年10月17日生まれ(24歳)
2017世界選手権優勝、2019年アジア選手権優勝

▽72kg級 古市雅子(自衛隊)
1996年10月20日生まれ(25歳)
2019非オリンピック階級世界選手権代表選考プレーオフ勝利

◎76kg級 皆川博恵(クリナップ)
1987年8月19日生まれ(32歳)
2018世界選手権3位

【男子フリースタイル】(◎は五輪階級、▽は非五輪階級)

◎57kg級 高橋侑希(ALSOK)
1993年11月29日生まれ(25歳)
2017世界選手権優勝

▽61kg級 山口海輝(日体大)
1999年6月2日生まれ(20歳)
2019非オリンピック階級世界選手権代表選考プレーオフ勝利

◎65kg級 乙黒拓斗(山梨学院大)
1998年12月13日生まれ(20歳)
2018世界選手権優勝

▽70kg級 志賀晃次郎(拓大)
1998年8月29日生まれ(21歳)
2018アジア選手権準優勝

◎74kg級 奥井眞生(自衛隊)
1995年9月8日生まれ(24歳)
2018世界選手権準優勝

▽79kg級 髙橋夢大(京都・網野高)
2001年11月30日生まれ(17歳)
2019非オリンピック階級世界選手権代表選考プレーオフ勝利

◎86kg級 高谷惣亮(ALSOK)
1989年4月5日生まれ(30歳)
ロンドン五輪・リオ五輪出場(ともに74kg級)、2019全日本選抜選手権優勝

▽92kg級 大津拓馬(山梨学院大)
1999年10月30日生まれ(19歳)
2019全日本選抜選手権優勝

◎97kg級 赤熊猶弥(自衛隊)
1991年6月5日生まれ(28歳)
2019全日本選抜選手権優勝

◎125kg級 荒木田進謙(athletic camp LION)
1988年3月26日生まれ(31歳)
2019世界選手権代表決定プレーオフ勝利

反り投げで世界を制した文田健一郎。グレコローマンの面白さを体現した選手として期待される
反り投げで世界を制した文田健一郎。グレコローマンの面白さを体現した選手として期待される反り投げで世界を制した文田健一郎。グレコローマンの面白さを体現した選手として期待される

日本代表注目選手

表彰台入りで東京オリンピックの代表に内定する世界選手権。昨年から今年の7月までの代表争いは事実上の五輪代表選考戦だった。また、東京五輪における各階級体重変更により、別階級の実力者同士が争う形で例年よりもシビアな戦いを勝ち抜く必要があった。そんなレスリング日本代表選手の中から、特に注目の選手を4人紹介する。

川井梨紗子(女子57キロ級)

リオ五輪63キロ級の金メダリスト。東京五輪における採用階級変更を受け、57キロ級に転向したことで、同級で五輪5連覇を狙う伊調馨との熾烈な代表争いに突入。2018年12月の全日本選手権で伊調が先勝したのち、全日本選抜選手権で川井梨紗子が勝利したことで世界選手権代表決定プレーオフを行い、川井が代表権を勝ち取った。2大会連続の金メダル獲得に向けて、まずは世界選手権での表彰台入りを狙う。

入江ゆき(女子50キロ級)

過去の五輪4大会ですべて決勝進出を果たす女子50キロ級は、日本屈指の激戦区。入江は全日本選抜選手権で、2018年の世界選手王者である須崎優衣に初戦で敗れた。須崎は決勝でリオ五輪金メダリストの登坂絵莉を撃破。プレーオフに持ち込まれた入江は、完勝する形で世界選手権代表権を手にした。リオ五輪を逃し、昨年はスランプに陥りながらも見事復活を果たしてみせた。初の世界選手権で東京五輪出場を目指す。

高橋侑希(男子フリー57キロ級)

学生時代から日本のエースとして期待され、リオ代表最有力候補と目されながらも結果を出せず涙を飲んだ。2017年から潮目が変わり、世界選手権を制覇。2018年は準優勝だった。そして2019年は全日本選手権3連覇、全日本選抜選手権も制して2年ぶりの世界選手権優勝を狙う。

文田健一郎(男子グレコ60キロ級)

2017年世界選手権(59キロ級)、U-23世界選手権覇者の文田健一郎は、下半身を攻められないグレコローマンにおいて有効とされる反り投げ(ベリー・トゥ・バック=プロレスのバックドロップやジャーマンスープレックスに近い投げ技)を得意とする。リオ五輪・同59キロ級銀メダリストの太田忍との国内代表レースに競り勝って世界選手権の切符を勝ち取った。必殺の反り投げを海外選手に研究され、投げる体勢に持ち込めない場面が増えているものの、文田もさらに精度を上げている。

レスリングのフリースタイルとグレコローマンの違い

レスリング(アマチュアレスリング)には、「フリースタイル」と「グレコローマン」の2種目がある。

「グレコローマン」は、古代ローマ時代の格闘技「パンクラチオン」をルーツとするもので、腰から下の下半身を攻めるだけでなく、自らの防御に使うことが禁止される、レスリング元来のルール。

「フリースタイル」は、全身への攻撃と防御が行えるため、タックルも有効となり、よりスピーディでテクニカルな攻防が見どころとなるルール。ビル・ロビンソンなどで知られる英国のプロレスの源流のひとつとされる「キャッチ・アズ・キャッチ・キャン」にも由来するとされ、現在のミックスド・マーシャル・アーツ(MMA=総合格闘技)にも通じる。

女子レスリングは現在「フリースタイル」のみとなっている。

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