レスリング東京五輪アジア予選:中国からの代替地・キルギスも開催を返上

東京五輪レスリング・アジア予選、これまでの経緯と日本代表選考について

世界レスリング連盟(UWW)は2月28日、3月27日から29日にキルギス・ビシュケクで開催を予定していた、Tokyo 2020(東京五輪)アジア予選を中止すると発表した。UWWは中国・西安で予定していた同大会の代替地として、2月20日にキルギス開催を発表したばかりだった。

男子グレコローマン77キロ級のアジア予選代表・屋比久翔平
男子グレコローマン77キロ級のアジア予選代表・屋比久翔平男子グレコローマン77キロ級のアジア予選代表・屋比久翔平

■レスリングの東京五輪アジア予選:これまでの経緯

アジア予選は本来、3月27日から29日にかけて中国・西安で開催される予定だった。しかし、中国・武漢を発症地とする新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受け、UWWは1月末の段階で開催地変更を示唆。2月20日にキルギス・ビシュケクでの開催が発表した。代替地に決まったキルギスは、中国からの渡航者の入国を拒否していなかったため、中国人選手の参加も可能。ただし、大会14日前までに中国を離れ、キルギス入国前に検査を受けることが前提となっていた。

2月25日以降、キルギス入国前の検査と隔離施設における14日間滞在の対象が、中国だけでなく日本、韓国、イランに拡大。そして2月28日、キルギスはコロナウイルスの急速な蔓延によって状況が変わり、開催を返上することになった。キルギスの青少年・教育・スポーツ省は「キルギス共和国への侵入防止、およびコロナウイルス感染のさらなる拡散を防止するための措置を強化した」と説明している。

日本レスリング協会(JWF)公式サイトによると、UWWは解決策を協議中。UWWは今後、国際オリンピック委員会(IOC)とも協議する予定だとしている。

■レスリングの東京五輪アジア予選:日本からの参加予定の選手

男子グレコローマン67キロ級 高橋昭五(警視庁)

男子グレコローマン77キロ級 屋比久 翔平(ALSOK)

男子グレコローマン87キロ級 角 雅人(自衛隊)

男子グレコローマン97キロ級 奈良勇太(警視庁)

男子グレコローマン130キロ級 園田 新(ALSOK)

男子フリースタイル57キロ級 樋口 黎(日本体育大学助手)

男子フリースタイル86キロ級 高谷惣亮(ALSOK)

男子フリースタイル97キロ級 赤熊猶弥(自衛隊)

男子フリースタイル125キロ級 田中哲矢(自衛隊)

女子フリースタイル50キロ級 須﨑優衣(早稲田大学)

■東京五輪レスリング日本代表内定選手

2019年9月にカザフスタン・アスタナで開催されたUWW(世界レスリング連盟)世界選手権で、5位以内の選手が所属する国・地域に与えられるオリンピック出場枠を獲得。さらに同大会でメダルを獲得した選手に、JWFは東京五輪出場の内定を出している。これに該当するのが、以下の選手となる。

  • 男子グレコローマン60キロ級 文田 健一郎(ミキハウス)
  • 女子フリースタイル53キロ級 向田真優(至学館大学)
  • 女子フリースタイル57キロ級 川井 梨紗子(ジャパンビバレッジ)
  • 女子フリースタイル62キロ級 川井 友香子(至学館大学)
  • 女子フリースタイル76キロ級 皆川博恵(クリナップ)

世界選手権でオリンピック出場枠を獲得したものの、メダル獲得(3位以内)とならなかった選手は、2019年12月に開催された天皇杯・全日本選手権で優勝した場合に、内定が出される。これに該当するのは、以下の選手となる。

  • 男子フリースタイル65キロ級 乙黒拓斗(山梨学院大学)

世界選手権大会におけるオリンピック出場枠取得者と2019年天皇杯優勝者が異なる場合、当該2者間でプレーオフを実施。勝者をオリンピック派遣選手になると定められている。プレーオフは、以下の2試合が行われる。(2月1日から3月8日に開催延期)

  • 男子FS74キロ級 奥井真生(自衛隊)vs.乙黒圭祐(自衛隊)
  • 女子68キロ級 土性沙羅(東新住建)vs.森川美和(日本体育大学)

※左がオリンピック出場枠取得者、右が2019年天皇杯優勝者

世界選手権でオリンピック出場枠を獲得できなかった階級は、2019年天皇杯優勝者をアジア予選および世界最終予選に派遣。世界最終予選は4月30日からブルガリア・ソフィアで行われる予定だが、当然アジア予選の後でなければならない。

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