ロシア・クラスノヤルスクで開催中のヤリギン国際大会は現地時間1月25日、大会3日目を迎えた。日本レスリング協会(JWF)は、若手中心の女子選抜チームを派遣。女子53キロ級の今井佑海が優勝、同57キロ級の澤葉菜子が準優勝となったほか、同68キロ級の宮道りんが決勝に進出した。
24日に行われた準決勝までを勝ち抜いた今井佑海と澤葉菜子は、25日に行われた決勝に出場。今井佑海はスミヤ・エルデネチメグ(モンゴル)に7-2で勝利を収めて金メダルを獲得した。一方、澤葉菜子はベロニカ・チュミコワ(ロシア)に4-8で敗れて銀メダル。
25日は女子68・72・76キロ級のまで準決勝までが実施され、日本から出場した同68キロ級の宮道りんが決勝に進出。同72キロ級の進藤芽伊は1回戦で黒星を喫するも、敗者復活戦に回った。25日に行われた日本人選手の試合結果は以下の通り。
■女子53キロ級(16選手出場)今井佑海(日本大学)
- 決勝 ○[7-2]スミヤ エルデネチメグ(モンゴル)
■女子57キロ級(13選手出場)澤 葉菜子(至学館大学)
- 決勝 ●[4-8]ベロニカ チュミコワ(ロシア)
■女子68キロ級(14選手出場)宮道りん(日本体育大学)
- 1回戦 ○[フォール]フォレスト アン モリナーリ(米国)
- 2回戦 ○[フォール]タチアナ コレスニコワ モロゾワ(ロシア)
- 準決勝 ○[4-2]エルハベチ タラシヌ エル ヌ(中国)
- 決勝 vs.ハーナム ヴェリエワ(ロシア)
■女子72キロ級(14選手出場)進藤芽伊(日本体育大学)
- 1回戦 ●[フォール]ザミラ バクベルジェノワ(カザフスタン)
- 敗者復活戦 vs.ダバアナサン エンク アマル(モンゴル)
■大会日程(女子のみ)
ヤリギン国際は26日まで開催される。女子の大会日程は以下の通り。
1月23日(木)
- 50・55・59・65キロ級 準決勝まで
1月24日(金)
- 50・55・59・65キロ級 敗者復活戦・ファイナル
- 53・57・62キロ級 準決勝まで
1月25日(土)
- 53・57・62キロ級 敗者復活戦・ファイナル
- 68・72・76キロ級 準決勝まで
1月26日(日)
- 68・72・76キロ級 敗者復活戦・ファイナル
■UWW Grand Prix Ivan Yariguinとは
JWF公式サイトによれば、男女フリースタイルにおける「ロシア最高レベルの大会」とのこと。日本は毎年参加しており、2019年は女子50キロ級の加賀田葵夏(青山学院大学)、同59キロ級の稲垣柚香(愛知・至学館高校)、同76キロ級の皆川博恵(クリナップ)が優勝。その後、加賀田はUWW(世界レスリング連合)U-23世界選手権で優勝、稲垣はUWW世界選手権で8位、皆川は同選手権銀メダル獲得でTokyo 2020(東京五輪)内定を決めた。
なお大会名に冠されているイワン・ヤリギンはソビエト連邦(現ロシア)のレスリング選手で、1972年ミュンヘン五輪と1976年モントリオール五輪の男子フリースタイル100キロ級で金メダルを獲得した。1997年、48歳で死去。
■女子選抜チーム(日本選手団)
- 50キロ級 五十嵐 未帆(明光ネットワークジャパン)
- 53キロ級 今井佑海(日本大学)
- 55キロ級 東川加奈(至学館大学)
- 57キロ級 澤葉菜子(至学館大学)
- 59キロ級 今 佑海(鹿児島県体協)
- 65キロ級 今井海優(自衛隊)
- 68キロ級 宮道りん(日本体育大学)
72キロ級 進藤芽伊(日本体育大学)
監督 齊藤将士(警視庁)
- コーチ 金浜 良(ジャパンビバレッジ)
- トレーナー 佐藤守重(日本スポーツ振興センター)
- 帯同審判 木村章太(岐阜・大垣工業高校教員)、筧田幸宏(山口・徳山高校徳山北分校教員)