テニス

大坂がガウフをインタビューに誘う心温まるシーン...全米OP公式SNS「これがスポーツのすべて」

文: 佐藤隆弘 ·
健闘を称えあうガウフ(左)と大坂

アメリカ・ニューヨークで行われているテニス全米オープンの大会6日目。大坂なおみと15歳の新星コリ・ガウフ(アメリカ)の注目の一戦の後、会場となったアーサー・アッシュ・スタジアムでは心温まるシーンが展開された。

ストレートでガウフを下した大坂は、握手を終えた後、満員のスタンドの超えに応えると、引き上げる準備をするガウフのもとに歩み寄り、声をかけた

「私と一緒にインタビューに応じない?観客のみんなはあなたのためにここに来ているわ」

通常、試合後のコート上でのインタビューは勝者だけが応じる。泣いてしまうからと一度は断ったガウフだったが、「シャワーに行って泣くよりも、観客のみんなに思っていることを伝えるべきだと思う」という大坂の言葉で、ともにインタビューを受けることを決意。

大坂とともにインタビュアーのもとにやってきたガウフに対し、インタビュアーが「ココ、みんなあなたのことを愛しているわ」と紹介されると、観客は万雷の拍手で15歳を迎えた。インタビューを受けるに至った経緯を説明し、大坂との対戦については「彼女は素晴らしかったし、この試合から多くを学んだ。こんな素晴らしいことをしてくれて、本当に感謝している」と語った。

その後、ガウフをメンターのようにインタビューに誘った意図を問われた大坂は、「自分をメンターだとは思わない」と否定すると、ガウフの両親が座る席に向かい「あなたたちは素晴らしい選手を育てたわ。」と語りかけると、言葉を詰まらせた。そして、「同じ場所でトレーニングしているのを覚えているわ。それが私たちが今日試合をしたという事実を作り上げた。そして私たちはまだ必死に取り組んでいる。それは信じがたいことだし、本当に素晴らしいこと。ココ、あなたは素晴らしいわ」と15歳の新鋭を賞賛した。

インタビューの最後に、次の対戦相手ベンチッチの印象を問われた大坂は「わからないわ。もう頭が全然動かないの」と正直に明かすと、観客の笑いを誘い、インタビューを締めくくった。

この2人のやりとりは大きな反響を呼び、全米オープン公式Twitterアカウントは「これがスポーツのすべて」と紹介した。