東京五輪に向け、代表争いは早くも熾烈…柔道、11月3〜4日講道館杯の見どころとは

全日本選抜体重別選手権大会時の写真
全日本選抜体重別選手権大会時の写真全日本選抜体重別選手権大会時の写真

2018年11月3日〜4日、平成30年度講道館杯全日本柔道体重別選手権大会が千葉県の千葉ポートアリーナ行われる。

通称「講道館杯」と呼ばれるこの大会は、2019年に開催される世界選手権東京大会代表に向けた代表の第一次選考会も兼ねている。つまり、2020年の東京オリンピックの代表枠を占ううえで、重要な位置付けとなる“前哨戦”でもあるのだ。

3日には男子60kg級、66級、73kg級、81kg級。女子は70kg級、78kg級、78kg超級が行われる。

翌4日には男子が重量級に移り90kg級、100kg級、100kg超級。女子は初日の重量級から軽量級へとスライドし、48kg級、52kg級、57kg級、63kg級が行われる。

ここでは活躍が期待される注目選手について、階級別に紹介していこう。

男子60kg級|1日目(3日/土曜日)

前年大会の上位勢、宮之原誠也(福岡県警察)、山本達彦(東海大)、大島優磨(旭化成)といった実績ある選手に加え、昨年の高校王者である市川龍之介(東海大)、8月のインターハイで全国制覇を成し遂げた近藤隼斗(佐賀工業高)など、新世代の台頭も期待される。

男子66kg級|1日目(3日/土曜日)

世界選手権連覇の実績を持つ阿部一二三(日本体育大)は出場せず、優勝候補と思われていた丸山城志郎(ミキハウス)も10月31日になって欠場が確定し、群雄割拠の様相を呈している。上智史(旭化成)、橋口祐葵(パーク24)磯田範仁(国士舘大大学院)などが優勝候補と思われるが、西願寺哲平(埼玉栄)や桂嵐斗(長崎日大)ら高校生の躍進も注目だ。

男子73kg級|1日目(3日/土曜日)

国際大会で代表実績のある橋本壮市(パーク24)や大野将平(旭化成)は出場見送りとなり、この階級では立川新(東海大)や昨年2位の野上廉太郎(筑波大)、学生チャンピオン古賀颯人(日本体育大)らが頂点を争うことになりそうだ。

男子81kg級|1日目(3日/土曜日)

男子81kg級はリオ五輪代表の永瀬貴規(旭化成)、アジア代表でもある佐々木健志(筑波大)、実業個人選手権制覇の丸山剛毅(パーク24)らが優勝候補。友清光(国士舘大)や板東虎之輔(木更津総合高)ら現役学生は上位に食い込めるか。

男子90kg級|2日目(4日/日曜日)

この階級ではリオ五輪の金メダリスト、ベイカー茉秋(日本中央競馬会)が注目されるが、調子が上がっておらず、他の選手にも十分チャンスがありそうだ。昨年講道館杯2位の釘丸太一(センコー)、向翔一郎(ALSOK)、前田宗哉(自衛隊体育学校)などが五輪王者の背中を追う構図。今年のインターハイ王者、村尾三四郎(桐蔭学園高)がシニア勢相手にどう立ち向かうのか、注目したい。

男子100kg級|2日目(4日/日曜日)

昨年2位に終わった下和田翔平(京葉ガス)と3位の西山大希(新日鐵住金)が今大会でも上位進出が予想される。肩の負傷で欠場が続いていたリオ五輪代表の羽賀龍之介(旭化成)はこの大会が復帰戦。久しぶりの実戦で優勝争いに食い込めるのか。また、伊藤好信(東海大)、関根聖隆(筑波大)、山口貴也(日本大)ら学生時の躍進も期待される。

男子100kg超級|2日目(4日/日曜日)

アジア大会代表を務めた王子谷剛志(旭化成)や、ベテラン勢の上川大樹(京葉ガス)や七戸龍(九州電力)らが頂点を狙う。この階級では世界代表の原沢久喜(フリー)と小川雄勢(明治大)が欠場しているだけに、思わぬ伏兵が優勝争いに絡むことも十分にありそうだ。また、ロサンゼルス、ソウルと五輪連覇を果たした斉藤仁(故人)を父に持つ16歳のホープ、斉藤立(国士舘高)が強豪相手にどこまで渡り合えるのか注目だ。

女子48kg級|2日目(4日/日曜日)

リオ五輪の代表近藤亜美(三井住友海上)が優勝候補筆頭と目され、渡名喜風南(パーク24)や坂上綾(三井住友海上)、昨年の同大会王者遠藤宏美(ALSOK)らが虎視眈々と頂点を狙う。また、進境著しい学生チャンピオン小倉葵(環太平洋大)や、安部風花(環太平洋大)ら若手の躍進も期待される。

女子52kg級|2日目(4日/日曜日)

9月に行われた世界選手権で優勝の阿部詩(夙川学院高)、準優勝の志々目愛(了寺学園職)が不在となり、講道館杯での52kg級は混戦模様。実業個人で実績のある甫木実咲(JR東日本)や内尾真子(自衛隊体育学校)、全日本学生女王の立川莉奈(福岡大)などが上位を争うことになりそうだ。

女子57kg級|2日目(4日/日曜日)

ロンドン五輪で金、リオ五輪で銅の松本薫(ベネシード)は、3大会連続の五輪代表に向け、ここでタイトルを獲得したいところ。だが2017年に出産し、今年8月に復帰するも長いブランクから本調子をいまだ取り戻すことができていない点は気掛かり。その一方で実業団で実績のある舟久保遥香(三井住友海上)、宇菜絵(コマツ)ら、そして富沢佳奈、竹内鈴(ともに東海大)など学生勢にも十分チャンスがありそうだ。

女子63kg級|2日目(4日/日曜日)

昨年同大会で優勝した土井雅子(JR東日本)と、3位の津金恵(パーク24)は今年も優勝候補と目される。昨年57kg級で優勝し、階級を63kg級に上げて講道館杯に挑む山本杏(パーク24)は上位進出できるのか。その山本と2回戦で激突する今年の選抜体重別優勝者、能智亜衣美(了寺学園職)、学生女王の佐藤史織(山梨学院大)も優勝争いに絡める地力がある。

女子70kg級|1日目(3日/土曜日)

バクーの世界選手権で優勝した新井千鶴(三井住友海上)、同大会3位の大野陽子(コマツ)は出場せず。昨年の大会2位、田中志歩(環太平洋大)や同5位の前田奈恵子(JR東日本)などが戴冠のチャンスをうかがう。実業団で実績のある西願寺里保(コマツ)やヌンイラ華蓮(了寺学園職)、学生勢では昨年3位に輝いた朝飛七海(桐蔭横浜大)、学生チャンピオンの嶺井美穂(桐蔭横浜大)も上位進出が期待される。

女子78kg級|1日目(3日/土曜日)

2015年にアスタナの世界選手権で頂点に立った梅木真美(ALSOK)が優勝候補。近年、梅木に連勝するなど、力をつけている山莉加(三井住友海上)もその一角と言っていいだろう。泉真生(山梨学院大)、鈴木伊織(環太平洋大)など学生勢がそこに割り込めるのかも一つの見どころとなりそうだ。

女子78kg超級|1日目(3日/土曜日)

超級で実績のある田知本愛(ALSOK)はエントリーされていたものの、負傷欠場することが10月31日に発表された。昨年の王者井上あかり(環太平洋大)が今年も優勝候補と見られ、山部佳苗(ミキハウス)、稲森奈見(三井住友海上)などが上位争いに食い込みそうだ。また、若い世代からは児玉ひかる(敬愛クラブ)、冨田若春(コマツ)らも、2年後を見据えるとこの大会では負けられないところ。

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