羽生結弦がオータム・クラシックでシーズン開始

オリンピック2連覇を果たした羽生が、平昌2018以来となる公式戦に臨む。

今週末のオータム・クラシックには男子と女子で44人のスケーターが出場する。なかでも注目を集めるのは、平昌金メダリストの羽生結弦、そして銀メダルを獲得したロシアのエフゲニア・メドベージェワの2人だ。

トロント郊外で開催されるこの大会は、2018-19シーズンのフィギュアスケート界の先行きを占うイベントといえる。

グランプリシーズンの開幕は1カ月後に迫っている。第1戦は10月19 - 21日にワシントン州エバレットで行われるスケートアメリカだ。

Olympic Channelはオータム・クラシックの情報を現地からウェブサイトやソーシャルメディアを通して詳しくお届けする。

「原点回帰」

オリンピック2連覇を果たしてから実戦を7カ月離れていた羽生が、公式戦の舞台に戻って来る。

世界選手権も2度制している23歳は、ショートプログラムにラウール・ディ・ブラシオの「オトニャル」、フリースケーティングにエディン・マートンの「アート・オン・アイス」と「マジック・ストラディバリウス」を採用することを明らかにしている。

この選曲は羽生が尊敬する2人のレジェンドに敬意を表したもの。アメリカのジョニー・ウィアー、そしてロシアのエフゲニー・プルシェンコだ。

「結果を出さなければ、というプレッシャーから解放された」。練習拠点のトロント・クリケット・クラブで8月に開かれた記者会見で、羽生はこう語った。「これからは自分のために滑れると思うし、そう感じている。自分のスケートの原点に戻りたい」

フリーの演目名は「Origin」だ。

Yuzuru Hanyu with Brian Orser
Yuzuru Hanyu with Brian OrserYuzuru Hanyu with Brian Orser

クワッドアクセルへの挑戦

会見で、羽生は2018-19シーズンのプログラムと展望について語るとともに、まだ誰も公式戦で成功させたことのないクワッドアクセルに挑む可能性をほのめかした。

「現時点ではまだ跳べないが、頑張って練習してその過程を楽しみたい」。羽生はこう語っている。

ただし、今週トロントで披露される可能性は低いようだ。コーチのブライアン・オーサーは羽生にクワッドアクセルを跳ぶ力があることを認めつつ、ケガをしないことが最優先だと述べた。

「彼に跳べるかと言えば、答えはイェスだ。跳べる者がいるとすれば、それは彼だ。ただ、またケガをしてほしくない」

メドベージェワもカナダへ

羽生のほか韓国のスター、キム・ヨナにもオリンピック金メダルを取らせたオーサーコーチの下には、ロシアの世界女王エフゲニア・メドベージェワも指導を求めてやって来た。

メドベージェワは今年1月まで2年間無敗を続けていたが、欧州選手権、さらには1カ月後のオリンピックでも同胞のアリーナ・ザギトワに敗れた。

そして今、メドベージェワはオーサーコーチのマジックを頼りにしている。

「これ以外に道がなかったということを、いつの日かみんなに分かってもらいたい」。11年間師事したエテリ・トゥトベリーゼの下を離れて新しいコーチと契約したという発表で世界を驚かせた際、メドベージェワはこう述べた。

オーサーコーチの下での公式戦出場は、今回が初めて。コーチ交代後のスケーティング初披露となったロシア国内の演技テストでは転倒してしまったが、実力の20%しか出していないと本人は説明している。

同じく今週末の大会に出場するアメリカのジェイソン・ブラウンも、平昌2018への出場を逃したあと、オーサーコーチの指導を仰ぎに来た。ブラウンはアメリカ代表の補欠だったが、アダム・リッポンが欠場した3月の世界選手権で出場を辞退している。

新シーズンからのルール変更

2018-19シーズンから適用されるルール変更がいくつかある。

ザギトワ、そしてメドベージェワはオリンピックでプログラムの後半にジャンプを固めたが、新ルールの下でボーナスの適用対象となるジャンプ数はショートプログラムが1回、フリーが3回に制限される。

これまではプログラムの後半に跳んだジャンプはすべて10%の加点対象だった。

そのほか、審判の裁量で決まる出来映え点が、+5から-5までの11段階に拡大。昨シーズンは+3から-3までの7段階だった。

今後の日程

フィギュアスケートの新シーズンは10月のスケートアメリカで本格的に始まり、世界選手権を制したアメリカのネイサン・チェンも出場を予定している。

羽生はヘルシンキグランプリ(フィンランド・ヘルシンキ、11月2-4日)とロステレコムカップ(ロシア・モスクワ、11月16-18日)、メドベージェワはスケートカナダ(カナダ・ラバル、10月26-28日)とフランス国際(フランス・グルノーブル、11月23-25日)にエントリーしている。

グランプリファイナルは12月6-9日にバンクーバーで開催される。

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