日本水泳連盟(JSF)飛込国際大会派遣選手選考会が東京辰巳国際水泳場にて、2月5日から9日にかけて開催される。JSFはTokyo 2020(東京五輪)日本代表選考対象となる、FINA(国際水泳連盟)ダイビングワールドカップ(W杯)2020東京大会などの出場選手を選考する。
■東京五輪における飛込の開催国枠、内定選手は?
東京五輪の飛込は以下の種目が行われる。
- 3m飛板飛込(男子/女子)
- 10m高飛込(男子/女子)
- シンクロダイビング3m飛板飛込(男子/女子)
- シンクロダイビング10m高飛込(男子/女子)
「シンクロ飛込」と「シンクロ高飛込」は男女とも8組が東京五輪に出場。日本は男女とも開催国枠により、出場枠を1ずつ確保している。FINA世界水泳2019光州(韓国)で8位以内のペアが、日本代表に内定。内定が出なかった種目は、今回の選考会優勝チームが出場する、2020年4月のW杯・東京大会の結果などから判断される。
個人種目である「飛込」と「高飛込」は、国・地域ごとに1種目につき最大2人までが東京五輪へ出場できる。日本人選手は、世界水泳2019で12位以内、2019年9月にマレーシア・クアラルンプールで開催されたアジアカップで優勝、W杯・東京大会で18位以内(準決勝進出)のいずれかを達成することが、内定の条件となる。現時点で内定を得ている選手は、以下の通り。
- 飛込(男子)寺内 健(ミキハウス)
- 飛込(女子)三上 紗也可(米子DC)
- 高飛込(女子)荒井祭里(JSS宝塚)
- シンクロ飛込(男子)寺内 健&坂井 丞(ミキハウス)
■飛込国際大会派遣選手選考会の競技日程
2月5日(水)
- 10:30~ シンクロ高飛込(男子/女子)予選
- 11:50~ シンクロ飛込(女子)予選
- 12:50~ シンクロ高飛込(男子/女子)決勝
- 14:10~ シンクロ飛込(女子)決勝
2月6日(木)
- 10:30~ 飛込(男子)予選
- 13:00~ 飛込(男子)準決勝
- 16:10~ 高飛込(女子)予選
- 17:50~ 高飛込(女子)準決勝
2月7日(金)
- 10:30~ 飛込(女子)予選
- 12:50~ 飛込(女子)準決勝
- 15:40~ 高飛込(男子)予選
- 17:50~ 高飛込(男子)準決勝
2月8日(土)
- 10:30~ 飛込(男子)決勝
- 13:00~ 高飛込(女子)決勝
2月9日(日)
- 10:30~ 飛込(女子)決勝
- 13:00~ 高飛込(男子)決勝
■飛込国際大会派遣選手選考会の注目選手
2019年4月に行われた、日本室内選手権飛込競技大会「翼ジャパンダイビングカップ」高飛込(男子)で優勝した玉井陸斗(JSS宝塚)は、今回の選考会で最も注目されている選手だ。翼ジャパンダイビングカップ優勝時は12歳7カ月10日で、日本飛込の最年少優勝記録を更新。同大会は世界水泳2019の代表選考会を兼ねていたものの、年齢制限により世界水泳2019出場はならず、日本代表内定を得る機会に恵まれなかった。
2019年9月に石川県金沢市で開催された日本選手権の高飛込では、13歳0カ月で最年少優勝を達成。玉井が東京五輪に出場した場合、13歳10カ月で同大会を迎えることとなり、1932年ロサンゼルス五輪の競泳1500m自由形金メダリスト・北村久寿雄が記録した14歳10カ月を抜き、日本男子最年少となる。