
【9/19(木)】レスリング世界選手権6日目 放送予定、東京五輪代表選考大会|68KG級 土性沙羅が参戦
レスリングの世界選手権が9月14日(土)から9月22日(日)まで、カザフスタンのヌルスルタンで開催される。五輪採用階級では本大会のメダル獲得でTokyo 2020(東京オリンピック)の代表が内定するため、非常に重要な大会となる。大会6日目となる9月19日には女子62・68kg級・男子フリースタイル57・65kg級のほか、女子57・59・65・76kg級で決勝戦が行われる。
女子68キロ級では優勝候補の土性沙羅が登場する。リオデジャネイロ五輪での69キロ級金メダルに続く、新たなメダルを目指す上でも負けられない。女子の62キロ級には、川井梨紗子の妹・川井友香子が姉妹揃ってのメダル獲得を狙う。
男子65キロ級の乙黒拓斗は、前回大会に続いて表彰台の頂点に登り、連覇を目指す。
さらに18日に決勝入りを果たした女子57キロ級の川井梨紗子、同76キロ級の皆川博恵は、最高の色のメダルを手に東京五輪に挑むことができるのか。
今回は9月19日に行なわれるレスリング世界選手権6日目のスケジュール、出場選手、放送内容などを紹介する。
【9月19日(木)】レスリング世界選手権カザフスタン大会・6日目のスケジュール
<女子57・59・65・76kg級/敗者復活戦・決勝>
- 敗者復活戦:14:00~19:00
- 決勝:21:00~24:00
<女子62・68kg級・男子フリースタイル57・65kg級/1回戦~準決勝>
- 準々決勝まで:14:00~19:00
- 準決勝:19:45~20:45
【9月19日(木)】レスリング世界選手権カザフスタン大会・6日目の放送・配信予定
<地上波>
- 日本テレビ系列:25:09~26:09 ※録画
<BS>
- BS日テレ:20:00~23:30 ※生中継(延長有り/141ch/最大30分)
<インターネットライブ配信>
- 世界レスリング連盟公式サイト:競技開始~終了 ※生中継
日本テレビ系列とBS日テレでは五輪レスリング3連覇の吉田沙保里さん解説で中継される。
また、世界レスリング連盟(United World Wrestling)によるインターネットライブ配信では、競技初日から最終日まで中継が行われる予定だ(時差は日本が3時間早い)。
レスリング世界選手権2019 試合日程と結果
レスリング世界選手権(カザフスタン大会)の試合日程・結果は下記の通り(結果記事は随時追加予定)。
9月14日(土)
- 男子グレコローマン55・63・72・82kg級/1回戦~準決勝
9月15日(日)
- 前日実施階級/敗者復活戦・決勝
- 男子グレコローマン67・87・97kg級/1回戦~準決勝
9月16日(月)
- 前日実施階級の敗者復活戦・決勝
- 男子グレコローマン60・77・130kg /1回戦~準決勝
9月17日(火)
- 前日実施階級の敗者復活戦・決勝
- 女子50・53・55・72kg級/1回戦~準決勝
9月18日(水)
- 前日実施階級の敗者復活戦・決勝
- 女子57・59・65・76kg級/1回戦~準決勝
9月19日(木)
- 前日実施階級の敗者復活戦・決勝
- 女子62・68kg級・男子フリースタイル57・65kg級/1回戦~準決勝
9月20日(金)
- 前日実施階級の敗者復活戦・決勝
- 男子フリースタイル70・74・92・125kg級/1回戦~準決勝
9月21日(土)
- 前日実施階級の敗者復活戦・決勝
- 男子フリースタイル61・79・86・97kg級/1回戦~準決勝
9月22日(日)
- 前日実施階級の敗者復活戦・決勝
レスリング世界選手権カザフスタン大会6日目・出場日本人選手一覧
【女子】(◎は五輪階級、▽は非五輪階級)
◎57kg級 川井梨紗子(ジャパンビバレッジ)
1994年11月21日生まれ(24歳)
リオ五輪金(63kg級)、2019世界選手権代表選考プレーオフ勝利
▽59kg級 稲垣柚香(愛知・至学館高)
2001年9月10日生まれ(18歳)
2019非オリンピック階級世界選手権代表選考プレーオフ勝利
◎62kg級 川井友香子(至学館大)
1997年8月27日生まれ(22歳)
2018世界選手権準優勝
▽65kg級 類家直美(至学館大)
2000年4月29日生まれ(19歳)
2019アジア選手権準優勝
◎68kg級 土性沙羅(東新住建)
1994年10月17日生まれ(24歳)
2017世界選手権優勝、2019年アジア選手権優勝
◎76kg級 皆川博恵(クリナップ)
1987年8月19日生まれ(32歳)
2018世界選手権3位
男子フリースタイル】(◎は五輪階級、▽は非五輪階級)
◎57kg級 高橋侑希(ALSOK)
1993年11月29日生まれ(25歳)
2017世界選手権優勝
◎65kg級 乙黒拓斗(山梨学院大)
1998年12月13日生まれ(20歳)
2018世界選手権優勝
9月19日(大会6日目)出場注目選手
川井梨紗子(女子57キロ級)
リオ五輪63キロ級の金メダリスト。東京五輪における採用階級変更を受け、57キロ級に転向したことで、同級で五輪5連覇を狙う伊調馨との熾烈な代表争いに突入。2018年12月の全日本選手権で伊調が先勝したのち、全日本選抜選手権で川井梨紗子が勝利したことで世界選手権代表決定プレーオフを行い、川井が代表権を勝ち取った。2大会連続の金メダル獲得に向けて、まずは世界選手権での表彰台入りを狙う。
土性沙羅(女子68キロ級)
リオ五輪69キロ級の覇者。オリンピックが終わった後も、あらゆる大会で1位に君臨してきた。王者としての自信に加え、風格も漂いつつある。昨年、肩を手術した影響を感じさせないファイトスタイルは観客を魅了する。東京オリンピックで再び表彰台のトップに登り詰めるために、まずは今大会で好成績を残すことが必須だ。
高橋侑希(男子フリー57キロ級)
学生時代から日本のエースとして期待され、リオ代表最有力候補と目されながらも結果を出せず涙を飲んだ。2017年から潮目が変わり、世界選手権を制覇。2018年は準優勝だった。そして2019年は全日本選手権3連覇、全日本選抜選手権も制して2年ぶりの世界選手権優勝を狙う。
東京オリンピック代表権争い
世界選手権の各階級メダル獲得者が出場枠を獲得するとともに代表に内定する。さらに、各階級5位以内(6人)の選手には所属する国・地域に五輪出場枠が与えられる。
5位で出場枠を獲得した選手は、同年末の全日本選手権で優勝すれば代表内定となる。ここで優勝できなかった場合、全日本覇者との代表決定プレーオフで最終決定する。
世界選手権で出場枠を獲得できなかった階級は、2019年の全日本選手権優勝者を五輪アジア予選と世界予選に派遣し、獲得を試みる。
世界選手権での日本勢の躍進
男子グレコローマンは1904年、男子フリースタイルは1951年、女子フリースタイルが1987年から開催されているレスリング世界選手権。日本勢の過去の成績を見ると、男子はどちらのスタイルも得点上位国に入ることができず、苦戦している。一方、女子はほとんどの大会で優勝しており、レスリングの強者として過去・現在ともに君臨している。
今までの国別獲得メダル数を見ると、金メダル114個。銀メダル64個、銅メダル72個の計250個を所持している。これは全世界で4番目に多い成績である。